即興ゴルコンダ（仮）

Schroeder-Headzの「NEWDAYS」を聴きながら、今日がその一日目だと気づいたので。
新しい日々が始まると感じるのは、環境や心境の変化があったとき、あるいは年始や誕生日などの一区切りがついたとき。
昨日と何一つ変わらないけれど、少しだけ前向きな気分で。

よろしくお願いします。

今日のことは指に任せて
一日のことを愛していく
翌日のため生き残る誰かの声に歌うのだから
さあはじまるよ、と誰かの声で
懐かしさからつくられた美しさに埋もれていないで
日向の集まりが辛くなる前に
日陰のほうがなにもないよ
軽さにはばたく翼の下に蓄えられた空気のように
私の心はとらえられて
押し戻されて弾むもの
カチンと割れるまるでガラス玉
そいつの綺麗な破片には、割れなきゃ会えないのだけれど
さあはじまるよ、と誰かが言うよ
新しい朝が来た
頭痛と吐き気と眩暈とが愛してやまない朝が来た
だから歌うよ私は歌うよ
抱きしめる腕も身体も忘れて一つの楽器になって
祈りくらいしかほっといてくれない
忘れたすべてを忘れていていい
そんな軽さで身体を捨てて。

(9/21(日)22：55、修正）

空気が乾いた
鼻がむず痒い
花粉のせいだ
体調のせいだ
思想のせいだ
信仰のせいだ
方角のせいだ
地球温暖化が
糸を引いているのだ
賞味期限を過ぎたのに
いつまでも大事に抱えているから
性根が腐ってくるのだ
雨が降る前に傘を広げるだ
心掛けを諭された
明日は今日より好転するだろう
それを唯一の希望として生きてきたのね
なんとも気楽な性格でございますわねの
いやみを聞き流し
苦りきった妻子を無視し今日を歩く

徹夜明けの朝
週末には寝溜めの君は
一晩中煮込んだ唾液枕に吸わせてる

僕あコンビニで不倫する
こんな時間に
いい歳して
五十路妻ってエロ漫画雑誌買うんだ
レジはおばさん
若いコは今頃
真面目に学校行ってっからね
そのおばさんがアラッて顔して
バーコードピッ
渇いてカサカサんなった指に
マリッジリング

徹夜明けの朝
週末には寝溜めの君は
一晩中煮込んだ唾液枕に吸わせてる

僕あコンビニでコーラ買う
帰り道
歯磨き代わりに含んで歩く
そのコーラの息で
寝溜めの姫にお目覚めのキス
不倫ばれちゃ困っしね
君のほうの口臭は気にせず
突然優しくなったりもするのさ


（20 時 01 分修正）

指切り一つ交わした
はっぱが落ちた事
引き金を夢にみたこと
うごいて、
振り返る途中で、
どんな、という言葉の
温もりを散らす
フレームに焼かれた
数と/が
押すと倒れてしまうから、
昨日になれない明日へ(名前を呼び続ける)。