きみのすべてよ応答せよ


労働者も学徒もこんばんは。
金曜日の夜に甘い予定のひとつもない哀れな人間共は詩でも書いてなさいよ。
ごめんなさい。すてきな投稿を待っています。


  • ナナ・クマスキー
  • 2014/10/17 (Fri) 19:55:18
きみのすべてよ応答せよ
マイルス・デイヴィスを聞きながら親父の話を聞いていて、別にどっちがどっちかわからなくなることなんてないけど、とまあそれで父親が昔から相撲を見まくっていたといい、土俵入りに不知火型と雲龍型があるという話になって、へえそうなんだと思って調べてみたら不知火型は短命に終わることが多いといい、というかこれって詩に関係あるのか? という気がしてきて、君のすべてよ応答せよという題に合わせた話を考えなくてはと思うようになって、でも考えるのも面倒臭くてやってらんねーという気分になって、とりあえずマイルス・デイヴィスの話でもするかなと初期の喧嘩セッションはじつは全然喧嘩なんかしてなかったんだよというウィキの情報とか、んなもんあてになるかって感じになってとりあえず応答せよってことで何かリアクションすればいいんだろってことでへい! そこの君! 聞こえるか? 俺の声が? 応答せよ……けれどもマイルス・デイヴィスしか聞こえないから寂しくなってしまったよ。どうしてくれるんだ。そうか君の「すべて」よ応答せよだからすべてが応答しなくちゃいけないわけだそうなるとこれからすべてに応答しなくちゃいけないでもすべてって誰? すべてさーんすべてさーん出てきて下さいもし(も)しす(べ)てがかなうならあなたを愛したいな~んちゃってビリティtranscendental nanchattebilityなんちゃってを続けて言うことですべての発語行為を解消する気持ちのよい表現それがな~んちゃってなわけだ。なはは
  • はかいし
  • 2014/10/17 (Fri) 21:01:59
きみのすべてよ応答せよ
走るスニーカーの音、砂利がこすれる、膨張収縮膨張収縮くりかえす肺、夜の街
走り抜ける車道、電灯を避ける影、目がくらむハイビーム
からから充血する目から、ずんとひりつく鼻の奥から、発信されるメッセージ
胸が締め上げられる、心臓がはずむ、足がしびれて、頭から噴き出た汗が、額に垂れて、目に染みる
このまま走る、きみは今だれといる、このからだは、きみのそばにいることを、ゆるされていない
かんがえても、かんがえても、ねがいはとどかない
つかれて、つかれはてて、なにもかんがえず、ねむれるようになるまで
きみのことをかんがえないように、はしる、走る、きみのすべてをわすれるために
きみの目も、わらった顔も、くびもさこつもうなじもてくびもゆびも、
ねえねえとよぶ声も、とんとんと呼ばれたときの肩の感触も、腕と腕が触れていたことも
きみとのすべてをわすれるために
信号が赤になっても止まってはいけない、立ち止まったら考えてしまう
きみの話し方を、語尾の癖を、笑い方を、照れた目を
きみはいま何を考えているかなんて、考えてはいけない
頭に流れるこのことばをきみにつたえたら、どうなるかなんて考えてはいけない
きみのすべてに、からだの核が呼びかける、こころはそれをゆるさない
応答せよ、応答せよ、たすけて、だれか、さみしい、きみは?
はしる、走る、つかれて眠るそのときまで
歩けなくなるまで走る、走りつづけてしねたら、きみはかけつけてくれるかな
考えない考えない
応答せよ
桜桃おうt
嘔吐
ぉぅ


  • あまん
  • 2014/10/18 (Sat) 09:38:01
きみのすべてよ応答せよ


せつなこと分解してことのはよむ永遠のきみの首をどうにかしてしまいたいぼくは、水彩が部屋から逃げて冬めいた色のなまえをかってにつけるきみを階段から突き落とすしかなくて、きみは笑いながら泣いてるぼくを抱きしめてささやく好きよ、きみがピアノを弾いてるあいだぼくがきみのために焼いたケーキはふくらまくてきみのうさぎはぼくの足を噛み、雪がうっすら降りはじめた原っぱで仰向けになって繋いだ手はぼくたちの守られることのない約束をキスをあたためる、ぼくはきみの半分だという証にきみのくすり指を切り落とそうかときみがぼくの羽根をうばったようにさみしいから抜けられないこんな夜をふき飛ばして、きみをしあわせにするしかくがはずれてもどこまでもどこへもいけるどこでもこたえられるぼくはきみの

  • 阿ト理恵
  • 2014/10/18 (Sat) 12:35:14
きみのすべてよ応答せよ


昼、目が覚めた時のシャンプーが、甘ったるい香りを躰に貼り付ける。毒蜘蛛が私の身体を食い破るなら、私はそれを水に流そう。パンと水を、私は食べよう。



数を数える度に、右から左へと視点が写る射影機の柱に達、モノクロな断頭台と、その近くに寄り添う、彼が生涯を尽くして、紡いだ、誰も知らない物語が、彼の生涯を燃やした、ある城の中で燃え上がる、彼の指先の血を光は紅く映さなかった、血は左右の違いさえ、私達に色をあたえてくださらなかった。



血の色が乳白色の、乳が紅い色を灯している、という、風が窓から蚊の屍体をキーボードの隙間に運んでくるのをみている。彼らが庭にでて、作物が育つ為の土を耕している間に、君と僕と彼は、波が彼らを攫っていくのを、椅子に腰掛けて、ただ祈っていた。としたら、君の話は、涙は、水に枯れてしまうだろう。萎れた野菜ほどまずいものはない。



彼女が育てているのは、卵を産み続ける鶏達と、鶏達を育てる為の大きな納屋だった。納屋を育てる、という言い方はおかしいという人たちは、昔は大勢いたが、そのうち少数になった。(彼らは流されてしまった。)藁の中に埋もれた、新鮮な卵を私は拾い集める。集められた卵は私が焼いてオムレツにする。オムレツにされた卵はまた卵になる。卵は集められてオムレツになる。オムレツは食べられる。鶏は増え続ける。君はその中で育てている。夕食、君の冷蔵庫には少しばかりの酒と大量の卵しか入ってなかったね。小麦に自家製の酵母を練りこんで、膨らんだ生地を焼く前に落としてしまった君も話はどれも腐った牛乳より臭いが酷かった。けれど、零した牛乳は誰かが雑巾で拭いてあげなければならないね。それは酷く退屈だった。けれど、君の話はもう聞き飽きた。



魂の食物、という名前の忘れたあるアメリカ人の詩の一篇を僕は君に話して、君は神様の話を返して、僕は庭にさいた名前をしらない花の話を、君は花の名前を、僕は名前を忘れようとして、君は忘れさせようとしなかった。君は焼きたての様々なことについて、世界を僕に話しながら、僕は水に流された様々な話をして君は僕に彼のことについて話てくれたが、僕は彼のことについて興味なんてなかった。君は彼についてどう思うって、僕はいや別に。困った顔なんてするなといった。僕は別に困ってなんかいない。



清潔、という言葉から程遠いところにある鶏小屋の前に、太陽が昇った。朝日と名付けられた葉が落ちる頃にシャンプーをした君の五月の葉っぱが翻る朝に僕は、僕は、僕は、



僕達は生きている、という木の下で、君のことがききたい




  • あまさら
  • 2014/10/18 (Sat) 18:37:51
きみのすべてよ応答せよ
予言で見た新しい駅
天井の端っこ
しれーと無関心の気分
君に会った夢
生命が誕生していた

その先の終点が見たい

  • 博喜
  • 2014/10/18 (Sat) 19:31:10
きみのすべてよ応答せよ
結構モテちゃってるこの俺が
今回の企画に投稿しちゃうのって
どうも
でも金曜日にデートの予約がないってのは
ほんと
金曜日の客達ってしつこいから
アルバイトの在宅ホストは
オフ

ああ君
在宅ホストに興味あんだ
簡単簡単
研修でいきなり
女の肛門舐められっかあああって
怒鳴られちゃうけどね
何それ
天職じゃんって
ああ君
駄目なんだ
尿道口ぐらいならって
そんなんただのクンニじゃないの
今時それじゃあ

でも研修だけでも受けてみたら
研修料
ちょっと高いけどね
それと君のこと
女達に配信するリストに載せて貰わないと
ほらまた
そうゆう贅沢
二十代までのパートナー希望って
それじゃ一番高いプレミア会員だよ

そんでほんとに肛門舐められるかって
当然でしょ
シャワー浴びて貰ってからって
またまた
君自身が女達の
シャワーになるんだよ
ウォシュレットになるんだよ
トイレットペーパーになるんだよ
ティッシュにも
ナプキンにも
おりもの専用シートにもね
でもマゾんなって楽しんでちゃ駄目だよ
飽くまで君は応答者なんだ
女達からの発信に
全身全霊
君自身の全てをもって
応えるんだ


 * 50 分に修正
  • 安藤紅一
  • 2014/10/18 (Sat) 19:42:28
きみのすべてよ応答せよ
あ、これは
蚊では無いなと
想うと
決まって
痒みが長続きする
きみのすべよ応答せよと
他人の足が
私の物を
どかしているのが
視野に入って来る
それは伝え難くて
内向化して
痒みの長続きが
耐え難い
きみのすべてよ応答せよと
伝えづらさが
内向化して
蚊に刺されたのでは無い
痒みが
長続きする
  • ぎわら
  • 2014/10/18 (Sat) 19:54:37
きみのすべてよ応答せよ(時間外)
前は子供なんてぜんぜん好きじゃなかったけど最近は他人の子供見てかわいいって思うのね、だって未来の塊みたいでしょ。

そんなふうに力説する人とランチを食べた

生物がなぜ子孫を残すようにプログラムされてるのかわからないんです、なぜ自分の分身みたいなものをつくるのかが。

そんなふうに訴える人とお酒を飲んだ

昨日の朝、帝王切開で女の子を出しました。変な顔だけど可愛いです。名前はまだないのでまたお知らせします。

そんな出産報告メールが朝早く届いた

このところ小さな生命に関する話題に事欠かない
昼夜早朝に色分けされた言葉たち
色を選ぶのはわたしなのか彼女らなのか
どれも血の通った言葉であることにかわりはないけれど
生きて
いるだけで丸儲けなんて考えと
生きて
いてもいいことばかりではないという実感と
わたしが未来の塊に見えなくなったのはいつからだろう
名前のない生き物を産むことは
すでにあるものを名付けるよりずっと
無から有をつくりだすことに近しい気はしてるけど

電車は血管のように町を走り人々を吸い込んでは吐き出して
真夜中には高層ビルの上で赤い灯が点滅してるずっと
朝が来ればまた同じような一日の始まりに
満員電車の中で泣き叫ぶ赤ん坊に舌打ちしたりする

いつか出会うかもしれないきみがもし
いつまでも未来を失わないのなら
わたしもほんの少し健やかに生きられる気がした
たとえ一度も出会うことなどなくても
その可能性だけで生きられる気がした
  • こうだたけみ
  • 2014/10/18 (Sat) 22:18:34

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