ひつじのひるね
来年はひつじ年ですね。
みなさまの作品を楽しみにしています。
よろしくお願いいたします。

  • 2014/12/06 (Sat) 21:12:18
ひつじのひるね(短歌)

「お空にひとつ目小僧がいるよ」反復よことびしながら月へ


あったかくあっかるくあふれるおもいあきれるくらいの方へとへと


「ひつじ、おひるねしてるって」ぼくたちがねむりにつくまえにはおきてね


  • 阿ト理恵
  • 2014/12/06 (Sat) 23:02:33
ひつじのひるね
ラムチョップたべようラムチョップ
わたあめみたいな毛のかたまり
ひつじがひるねをしている
たんぽぽのわたげ
風が吹く 丘

斜面を駆け下りて台所に火をつけよう
溢れる肉汁にアプリコットジャムを落としてソースにする
あまぐもみたいな毛
ひるねをしているひつじ
階下にある歩行器
煙突からたちのぼる夕餉の知らせ

夢の中ではいつでも満腹だった
黒い髪のひとたちが連れて行かれる
あの人たちのしゃべっている言葉が聞き取れない
おなかすいた
浮き出た肋骨と膨らむ下腹
寒さをしのぐ羊の毛
  • 2014/12/07 (Sun) 00:15:06
ひつじのひるね
ひつじのひるね

ねじまわせ
ののじにねじ
はずれると
あとには
ひひ と つる

さんどうぃっち
ぱくり

ねるひのじつひ

ひがふたつある
のが
よりめだつ
のは
じつひ
というたんご

なじめないのさ

ひつじのひねる
ひるねのひつじ
ひつじのねるひ
つのねじるひひ
ひひつるのねじ
ひじのつねるひ
つねるひのじひ
じひつのひるね
ひひのねるつじ
ひるひのじねつ

さむいいちにち

おしまい
には
あたたかい
もうふかぶって
ふかぶかと
ひつじ

かずかぞえるよ
  • こうだたけみ
  • 2014/12/07 (Sun) 00:54:18
ひつじのひるね
ひつじがいっぴきもいなくなった
こまったしつじはこんせきをたどった

まだあたたかいねどこやら たべかけのくさをみつけては
あしもとをみて ちをはうようにそうげんをいく

たくさんあったあしあとが ひとつきえふたつきえ
もしかしたらひつじたち なにかにおそわれちゃったかも

しつじはあきらめきれなくて さいごのひとつのあしあとをおう
あしあとすべてがとぎれたあとで ぼうぜんじしつでてんをあおいだ

すみわたるあおいそらに いくつものくもがうかんで
ぷかぷかとひつじもたくさんういていた

そらでひるねをするなんて なにはともあれひつじたち
よるはみんながねむれるように しっかりかぞえてもらいなさい
  • a man
  • 2014/12/07 (Sun) 02:02:02
ひつじのひるね
ひとは眠れないとき
ぼくを数える
たっぷりとした毛並みが
よいのだと云う
いちめんの草はらの
まんなかに低い柵があり
それを正確に飛び越えていくのが
ぼくの仕事だ

たまにうっかり
柵に後ろ足を引っかけたりして
眠りの邪魔になることもある
そりゃそのときは落ち込んで
自信をなくしてしまうけど
ひとに眠れない夜があるのなら
数えきれない柵の数も
飛び越えてみせるから
眠れないなんて失望しないで、

ぼくは眠れないとき
眠っていくひとの数を数える
睫毛のきれいに影を落とす仕草や
寝息の音を思い浮かべながら
昼下がりの草はらで
夢をみている
  • 水玉まりも
  • 2014/12/07 (Sun) 09:57:10
ひつじのひるね
ひつじのひるね

ひ、つ、じ
ひ……ひみつのひ
つ……つむじのつ
じ……じごくのじ

ひ、つ、じ、執事の
羊が
おなら
プーチン大統領
の柔道で投げられてしまった
という夢を見るに
つけてもおやつは
カール大帝タウマゼイン
構造! 主義者は
未だに叫ぶのを
やめない叫び続けています
という夢を見て
キモグラフを
理論化して
報告します

ひ、つ、じ、の夢はどんな夢、
愛する人に捧げる夢物語、
興津宗三が
最後に
見た

の兵器のような
危険
を嗅ぎつけ
て私は私は
とぐるぐる
回っています
親父
幸せだね
こうやって
人に囲まれて

これは夢?
これは夢、
あくまで悪夢の、
囁き通し、

パチリ目が覚めてそんな程度のおならでは地球は破壊できんぞと親父に言って
  • はかいし
  • MAIL
  • 2014/12/07 (Sun) 17:17:54
ひつじのひるね
ねむれないわたしのこころの、
えんとつにさんたさん。
めりーくりすます、おやすみよいこは
ねむったままでゆめをくりかえす。

ねむらないきみのきおくの、
せんびきのどっととぼーだー。
きられないままの、おようふくは
たんすのなかのくつしたにぷれぜんと。

ねむったままのひつじのぽけっとの、
われないびすけっとときゃんでぃー。
たべられないまま、おとしだまのよう
つぎのせだいにわたされたちきゅう。

  • かんな
  • 2014/12/07 (Sun) 18:16:23
ひつじのひるね
じゃがいもの冒険。昔昔、そのまた昔、昔と言ったらハムレットを思い出すが、
実はハムレットを読んだことはないんだ。ハムをバターで包んで、逆さ折りで
パイを焼くように。てのひらがバターを焦がす前に三時のおやつは、いつの間
にか10時に、10時のおやつだ、何か食べないと。羊はひつじヒツジ?どれ
もソグワナイ表記、日本語で羊に匹敵する羊はどこにいるのだろうか。昔昔あ
るところに羊飼いがやって来て林檎を二つ食べました。林檎の芯は足を生やし
てその場から遁走えいこらえいこら、しかし羊にぱくっと一飲みにされ、喉の
底を落ちていきました。羊を数えながら、柵の数もついでに数えてみると、今
読んでいる夢野久作のドグラマグラと、昨日読み終わったピカピカなライトノ
ベルが睨み合いを続けている。僕は絵本を開く。この部屋は東向きにあるので
右に傾いた朝日しか巡ってこない昼は影、空は雲。光は暗闇マント。トカゲが
足を切って行った。西洋の森の奥底に眠る、魔法の太陽を探すお話?ビリビリ
に破いてしまった。しまえ。しまえよ。しまえったら。しまえ。しまってくれ。しまってくれよぅ、、

いいからはやく、扉を、、、



朝、昼晩と、それからお菓子、
みんな違ってみんないい。



*一部改訂しました
  • あまさら
  • 2014/12/07 (Sun) 18:51:46
ひつじのひるね

ゴロゴロと寝転がる
毛を刈られて
お腹いっぱいで眠い

いつも昼食後はお腹いっぱいで眠い
こんなに早く眠ってはいけない
消化しなければいけないアニメが沢山ある
手の平に尖った鉛筆を突き立てて目を覚ます

貴重な時間を無駄に過ごしてはならない
ピンク色のシワシワの肌で仁王立ち

鼻提灯
吊革につかまって眠る

窓から日の光
まばらな乗客
下車する駅を通り過ぎて
何処へ。
  • 博喜
  • 2014/12/07 (Sun) 20:33:39
ひつじのひるね
ほんとは夜行性のいきものなんじゃないかって
そんなことおもいはじめている
カリキュラムにくみこまれた放牧のじかんに
おもたいからだでのっそりすすむよ
36℃をしたまわった平熱
サーモグラフィがとらえた緑色の画面の中に
今夜もきみはあらわれるだろう


遊びすぎてて
昨夜はあんまり眠れなかったから
群れなすふかふか白ごはんを
どうにかこうにかもちだしたくて
くるまきたかった薄焼きたまご
だばーとのばしてふやけた意識が
さよならもいえずに
窓際の席でとぎれかけていた
  • さわ田マヨネ
  • MAIL
  • 2014/12/07 (Sun) 20:53:49

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