ラジオは浄瑠璃の義太夫節を鳴らしている
声は無いから三味線だけだ
第一放送は「今日の短歌」読者投稿に選者が好意的な評をつけ、相づちを打つコンビを組む女子アナの媚びるような声
歌の背景に興味があると投稿者に電話をして対話をする
ほのぼのとした時間はあっという間に過ぎ
昼の天気予報の時刻となり、明朝は雪が積もるかもしれない
一方的に告げる声にも僅かだが聴取者への心遣いが感じられる
気象庁のお役人や、気象予報士の権威的な物言いとは少し違うなと
専門知識を伝える技術にも、プロとアマとの違いを感じる
もうじきニュースに変わるが、何が話されるだろう
一方的に伝わる情報を聞きながら、話してとせがんだ人の身体のぬくもりを思い出し
今日はやけに冷える
引きこもる良い言い訳が出来たと独り合点している
明日は出かけなければならない
雨が降ろうが風が吹こうが雪が積もろうが
詩の朗読会には行かねばならぬ
それがインチキ詩人の宿命とおぼろげに感じているが
聞かされるだけなのが少し悔しい
だれか話してとせがんでくれないかなとも思っている
この世は16歳で理解できる、18歳選挙権は当たり前だ
バイクの免許は16歳で取れる
詩の免許は無いけれど、16歳になれば一人前だ
話してと訴えるよりも話しかけたくなるのは当然だと
はてなのブログを読みながら思った
これから一日無言の行を行うのでこれ以上話しかけないでください
態々と言わなくても分かってますと電話機までもが白々とした光の中で
そっぽを向いている
洗濯をしてから加湿機のフィルターをクエン酸処理する
4週経つと催促の赤LEDが点滅してお手入れを催促する
無視するとそのうちにフィルターは使えなくなってしまう
予備フィルターを持たない私はお手入れせざるを得ない
イスラム教徒でない私は予備フィルターを備えるのは心得違いなのかもしれないとの囁きが予備フィルター購入を躊躇わせる
それが終わったら、自作詩の選別をする
読んで面白いのは無いかしらと自問自答しながら並四ラジオの電池を蓄電しながら
薄ら寒い大寒の一日を過ごすのだ
観光バスに乗るときはシートベルトを致しましょうと
常識的な法規違反しないように伝えている
20歳の時友人がシートベルトの偉大さをとくとくと1時間以上掛けて
お話してくれた
それ以来シートベルトは放したことが無いが
バイクにも付けるべきだとの声には疑問がある
自転車幼児用シートにもベルトがあり
母親を信頼する子供は無心に穏やかな目をして前を見る
目撃する海外からの人々はなんて危ないことと呆れている
衝突したら我が子が真っ先に潰される
なんて恐ろしいことをとの声を振り切って
今日も寒空の中を三人乗りのバイクのペダルを漕ぐ力強い声がする
北風も何のその16歳を過ぎたのだから寒くない
聞かされる北風は悔しがる
美味しいブロッコリーが暖かいビニールハウスの中ですくすくと育っている
4月には出荷だと農家の人の話を伝えた後は
男と女のお話を
演歌歌手が酔わせる調子で歌い
寒さ少しでも和らげるみたいだ
女好きが、男好きがと唄い、ここでも取り残された人が居るなと思うけど
だから法律が憲法が古くさいから変えるべきとの声高の声もする
ラップに包んで冷凍庫に入れられたままの憲法を解凍したいようだ
春になったら雪が解けて憲法も解けるかもしれない
解ける途中で若々しい女性の声も聞こえるかもしれない
声高の男たちの声に負けないくらいに
- aoba_3k
- 2016/01/23 (Sat) 12:45:23