1,
美しく歩いただけで
靴下は
セット単位で破けてしまう
(ぼろぶろぼろばろ)
濡れたたい焼きはかなしい
もおほらあ
たまにはかわしてくださいよお
って
わめいていた
声はあったはずなのに
タイヤの跡もあっという間に
雨でパッティングされてしまう
四捨五入したらみられなくなっていく
まばたきをくりかえしている
ネオンのひかり
街灯とつなげると
一つの輪としてひろがっていった
2,
いつのまにか
中火より弱めると火が消えてしまうコンロの
扱いがうまくなっていて
煮物はおろか
魚に照りさえ出せるようになる
ねえ
水中で手をとるのは大変だね
魚にもともと手はなかったけど
ひとつのまとまりのなかにいるみたい
猫背になって火力を調節しながら
そんなやりとりをしていた
- さわ田マヨネ
- 2016/04/08 (Fri) 21:59:06