蛍祭り
なんともダサイタイトルですが、時期ですので・・。
もわがみりあくがれいづるたまかとぞみる、と歌った昔の歌人が見たら呆れる人集めイベント化している現状ですが、やはり本物の蛍は幻想的です。

  • aoba_3k
  • 2016/06/02 (Thu) 23:46:19
蛍祭り
風呂を出ると
踊り場で体を乾かすために
うんこ座りでやり過ごす
ちょっとA4紙の内容も読み
シャープな門の音も知覚して
でもその形
体形では無くて
姿勢がウーマンさんを呼んで仕舞った様です
うちの風呂はトイレと近いのですからね
開けていいのかと
事前に聞いてくれたのは幸いでしたが
いきなり開けられたらえらい事でした
もちろんトイレが目的で
開けていいのかと
聞かれたわけですが
私はもうちょっと待ってくれと
ほたる祭りにもうすぐ行かなくてはいけない
せっかちな時空間でもありましたが
まだ体は若干濡れたままでしたが
それこそせっかちにパジャマに着替えて
さっさと脱衣場を
出て来ましたのです。
脱衣場=踊り場ですね
ほたる祭りにもうすぐいかなくてはいけないと
まだ焦りながら
風呂もトイレも
近接しているのが
ちょっと不思議でしたね
  • ぎわら
  • 2016/06/03 (Fri) 01:20:32
蛍祭り
国分寺の一角に
蛍が見れるかもしれない小川があるらしいのです
都会の片田舎にそんな場所があるのです
蛍にとっては幸せでしょうか

梅雨が訪れようとして
静かな祭り囃子が聞こえてきます
消えていく自然を嘆くお祭り
そのお祭りで
人間がいつも以上に自然に気を使っているのは滑稽なことです
ねえ、滑稽ですよね
残酷とまでは言いませんが
マッチ・アンド・ポンプそのものだと思います

珍しくなると祭りになります
いなくなると祀られるのです

くじらまつり
まぐろまつり
さかなまつり
エトセトラ
エトセトラ
すべてちまつり
エトセトラ。

有機のからだは
暮らし辛くなっています

ねえ神様
神型人間の私たちが
人型ロボットに祀られる日も
そう遠くないのかもしれません
  • たかは
  • 2016/06/03 (Fri) 06:47:18
蛍祭り
スマホと財布さえあれば
ぼくたちは手ぶらでよかった
手持ちのひかりはひとりひとつで
最小単位わからないけど
群れてひかればお祭りみたい
冬のイルミも夏の花火も
みんなしてぱしゃぱしゃとりあう
寝癖もパジャマとセットなら
ゆるせてしまえるような気安さ

(もう少しフヨフヨしてたい)

さよならって言われて
じゃあねって返して
同時に手を振る
時のバイブス
そういうのもういいよって
思いながら笑った
  • さわ田マヨネ
  • 2016/06/03 (Fri) 19:18:53
蛍祭り
魔法が解けて、皆どこかに行ってしまった
彼女達はどこへいくの?
子供たちが指をさして草むらに入っていく
それを後ろから遠くで見ている大人たちは
小川のせせらぎに耳を傾けながら
昔の光を思い出そうとしている
とても疾い光
昨日あった光は遥か遠く10光年の先の海にある
その天球に灯る光の粒子供達は手を叩いた
焼け死んだ小さな蛍
それを両手で掬った子供たちはそっと
川にささ舟を浮かべて
思い出す、光の川流しを
夏休みの友へ書き付ける
  • あまさら
  • 2016/06/03 (Fri) 23:13:20

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