光刺す、道の向こう側にやがて太陽が昇り
向こうから太陽の光は手のように伸びてくる
やさしさであり、短い一瞬の花火、
昼と朝焼けの混ざり合う透明なスープをゆっくり煮込む少女のいる台所の、日の当たるダイニングの、背丈の小さな木の椅子に座って、ミルクで濁ったコーヒーを飲んでいると、目玉焼きが焼けた
トーストの香りや、そこにあるバター、
夢の香りがした、世界線の向こう側からeyes,
私たちは目のあった夕焼けから、昨日を通り越した明日に瞳が合い
愛し合った卵焼きのように、ティーポッドから立ち上がる湯気に浸かっていた/光刺すベランダに干した布団の味がした/そこに少女が、それがやがて君になり、僕らは同じトーストをかじりあう/
まるで一瞬の花火のようにパンが焼きあがる、フライパンに転がるウインナーのように、一瞬の朝焼けが新しい世界を一瞬だけここに形作るようにeyes,目と目が合う瞬間に、太陽が再び昇るような生活が、
すぐそこにありつづけますように、
- あまさら(海蘊)
- 2016/08/12 (Fri) 02:07:03