雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
投稿をお待ちしております。

物語みたいなものが書かれたらいいなと思ったらこんなお題になりました。
そうでなくてもかまいませんちっとも、鷺の嘴。
よろしくお願いします。

  • こうだたけみ
  • 2016/08/20 (Sat) 20:32:06
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
雨は綺麗だ
ひどくやみ上がった空はうつくしい
衣服が濡れて透ける
心までが裸になるのだ

終わり欠けの虹を見る
どこへいく
どこへいってもスマートフォンは繋がる
恋人からは逃げられない

愛でたぶらかすけれど
飛んでいくを見ているしかない
鳥は自由
嘘くさいじゆう

上空から糸をたらすと
誰かと電話が出来るってことをきいた
もう一度かけてみる
大概欠けるけれども

雨は綺麗だ
わたしの嘘を想像してほしい
ちっぽけで浅はかで少し笑える
あなたを愛してるってことだ




  • かんな
  • 2016/08/20 (Sat) 20:53:55
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
午前中は雨の中、半透明の白いビニール傘差して
お豆腐屋さんで、お豆腐2丁と
本屋さんで,みんなの健康を買ったよ
見る間に雨が止んで青空さえ覗いてる
流石晴れ男の威力じゃわいと自画自賛
ところで、水溜まりの風景はなんでモノクロになるのか知ってるかい
モノクロの世界に憧れたことのある僕は、
ガラホで水溜まりの景色を何枚も写したよ
本当は、モノクロになるのではないんだけど
その原因は自分で考えてね
カラーの景色が映り込んでいる水溜まりもあったから
それもガラホで撮す
午後は、5級スーパー改造オーディオアンプの真空管を
国産の42からイギリス製のDA30に交換したんだけど
その作業は慎重を極め,なにしろDA30は一本しか持っていないから
壊れたらお仕舞い、買い換えるなんてことは
今の僕には
華厳滝に身を投げるのと同じくらいに苦しいんだ
父も華厳滝を背景に記念写真を撮されていたけど
まだ凜々しい20代の姿だった
その昔、一高生が身を投げて有名になったんだけど
人生には不可解なことなんてなんにもないんだよ
恋人に振られて不可解になったのならば理解出来るけど
その恋人は,なんにも気にしてなかったから
不可解に感じただけなんだ
(虹のように麗しく気高い音が、安物のスピーカーから出てくるから
その音を聞きながら書いている)
たった一本の虎の子の真空管を聞くのは今だと気が付いたからだ
虹は儚く、すぐに消えてしまう,晴れ男の前には滅多に現れない
マドンナの宝石のようなもの、高くて買えないことも似ているね

下記はMarconi製のDA30の規格表 私が使用したのはGECのだけど・・。
http://tubedata.jp/sheets/179/d/DA30.pdf
  • 並四ラジオ
  • 2016/08/21 (Sun) 00:17:08
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
夕立がふり、夕立がやみ、去っていった日の
空がことごとく朱に染まるころ
集落の大人たちは、みなこつぜんとかき消える
ひそ、ともせぬ物音
きぬずれ、しわぶき、気配すらなく
風がやみ、ヒグラシも一瞬鳴きやむ空白のような時間
雨のにおい、土のにおい、イグサのにおい、葉っぱのにおい、草いきれ
大人たちばかりでなく近所の子らもいなくなる
残照の座敷に我がと姉の二人だけでぽつんと座っているが
それが何とも不思議な心地がしてならなかった

姉に問うたことがある
ネネよ。雨がふり、雨がやめば、みなはどこへいく。トトやハハもどこへいく。実に不思議なることよ
姉はこたえた
オトよ。それはオレにもわからぬ。だが待っていれば、みな戻る。今までそうだったろう
あとから思えば、おそらく姉は幼い弟を心配させまいと気を張っていたのだろう
待っていればというが、それでみなが正しく戻ってくるという保証はどこにもない

そういうことが何度か続いたある日
姉はしばらく病に伏せっており、また夕立がふり、やみ、去っていった
ネネよ。雨があがりつるよ
姉にそう声かけると
それまで伏せっていた姉は急に目を見開き、まだ熱をもったような潤んだまなこで外を見やり、ずるずると縁側にはい出してきた
そして妙なことを語る
ああ、今日もまた一本増えておることよ。夕立のたびに一本一本白い糸のようなものが空にかかってゆく。さらに今日はそのなかで最も太き白糸に、きれいな鷺がとまっておる。奇っ怪な。今その鷺がするすると糸を吐き出しつるよ。奇っ怪な。化け鳥よ。奇っ怪な。けれどもなんときれいな鷺であることよ
そういって庭にいざり出る
あわててとめようとするも、姉はとまらず、今度は走りだした
姉は裾をからげる、夕立去りしぬかるみのなかを、はだしで駆ける
折しも東の空にかかった虹の円弧にむかって
は、は、は、は、と笑いながら姉は跳ぶ
とても及ばぬと思うほどの空に高々と跳び、軽々と跳ね、はために虚空としか見えない箇所を掻く、つかむ、つかみとる
つかまえた。いとよ、いとよ、これで糸電話のごとく話せるか。いとよ、いとよ、おまえのいとよ。これでおまえと話せるか。鷺よ、鷺よ、お前はオレの想い人か、否か。いとし、いとし

憑かれたように、飛ぶように走る姉を追い、こちらも半狂乱で追いすがる
届かない、まったく届かない
姉の名を声の限りに叫んでも、姉はよろこびに打ち震えるようにして、ぬかるんだ道を疾駆する
空に高々とかかった虹の円弧の下、川にかかった橋のたもとでようやく姉はとまった
ふりかえる
このときの笑顔は終生忘れることはあるまい
オトよ。オレは宮へ行く。鷺の宮へ。オトとは別れだが案ずるな。また会える日もこよう

そうして姉は神かくしにあった
その弟は最後の目撃者だったわけであるが
そのふがいない弟は橋のたもとで昏倒しているところを、あとから発見されて
そのあと進展もなにもなく
八方手を尽くせど見つからず
そのまま時はすぎ
それで終わった

いつのころからか
野辺や、あぜを一人で歩いているとき、視界の端にするするとした白い糸のようなものが見えて
気づくと一羽の白鷺が近くにいることがある
つかずはなれずしばらく遊ぶようにうろうろし
気づいたらいなくなっている
もしこれが姉の見たという鷺であれば縊り殺すのだが
もしこれが姉本人であるとしたら、と思うと何もできず
ネネよ。との言葉の形を口でつくるのみである
  • みずけー
  • URL
  • 2016/08/21 (Sun) 01:23:51
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
雨が止んで
雨が上がって
蚊が飛んでくる
ハンガリーで聖人が
独立を回復する(国家かよ)
モロッコでは虹の橋まで
糸電話がするすると
設置されて
父の日に
真珠を贈ったことも忘れて
恋人の吐く鷺は
手品じみて
不思議であると言うよりはむしろ
苦悩が少しだけ増す感じで
寝ずに徹夜してしまった
日の昼頃は寝ずに済ますために
あらゆる努力を惜しまない
ロナルド・ロスが居るのを
忘れて居た
  • ぎわら
  • 2016/08/21 (Sun) 02:33:19
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
暗い雲のカタマリが 来た所にだけ 雨が降る
身体に溜まりに溜まった熱を 一息に吐き出すように
雨音を聞いていた

雨が来たときでも 空が暗かったり 明るかったりするので
晴れているのか雨なのか ハッキリしない
熱の引いた頭で 音の所在を探しながら ハシを動かす
久しぶりに形のあるものを 食べた気がする
美味しいのかどうかも よくわからない
納豆のような味がした

やはりまだ 熱は下がってないのかも しれない

何か喉に引っかかっている気がして 咥内を指で探る
引けば 糸電話のようなモノが出てきた
耳に当ててみれば 心臓の音が聞こえた
この身体のハラワタから 出ている糸の先
それならば 私の音なのだろうが
遠く ハシとハシ
他のひとに繋がっている気がした

私はあなたが欲しいと 思ったのか
それとも 他の誰かに渡したくなかっただけなのか

「この音は、あなたが恋をしている音なのだ」
言い聞かせるように囁きが 降っては やんでいる
  • 2016/08/21 (Sun) 11:22:15
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ


つながらない

つながらない

つながらない

きこえない つながらない

きこえない

きこえない

とどかない きこえない

とどかない

とどかない

つながらない とどかない

きこえない

とどかない

つながらない




虹はいつか消えるから


最も重要な意味を
可能な限りの曖昧な言葉を並べたてて
100字以内で答えなさい

正解なら
ラブ アンド ピース
ってするから


虹は 消えるから

やがてまた
いつかのように

新しい虹がかかって
また消えるから




  • AB
  • 2016/08/21 (Sun) 14:23:22
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
車窓から眺める雲と 水溜まりの色合いが
綺麗な7色に染まった時が 逢瀬のチャンスだと
シミッタレた声でツブヤイタ言葉スベテが嘘だった

其処迄が夢で 底から這い上がるのは 泥団子
誰が捏ねたのかは知らねども 小ネタとしては面白い
白髪葱の如く伸び散らかした髭を そっと撫ぜてから
徐に頷き返す 何故 詐欺を働いたのか

働き蜂はコインの代わりに汗を救い出す蜜製造機であるし
蜜月になった綾鳥等の囀りは今や小汚い篩に掛けられては散る

嗚呼どうだい 雲の隙間から刺す梯子に掛かる灰色ばかりが
我等への助け舟となりそうだ
あの筏よりは永らえることが出来そうだねえ君
煌く雫が邪魔をする 二人だけの秘密の暗号

車窓から眺めた円い地球を感じることなく立ち止まる
泣く泣く打ち返す白球も薄給と消えた今は夏 佇む夕刻

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
  • 藤鈴呼
  • MAIL
  • 2016/08/21 (Sun) 17:39:42
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
花火大会見に行こうよ
え、ちがうよ、花火大会、花見大会ってなんだよ
いかに夜桜の美しさを見ることができるかなんてどうやって競うんだよ
いや、確かにそう言われたら、花火大会だって
誰が花火を一番美しく見ることができるのか競う大会ではないけれど
いいから、行こうよ、花火
大雨警報出て、区役所の職員は働いているかもしれないけどさ
なぜって、
とりあえず夏だから花火でしょ
それ以外に理由はないでしょ
え、ひとりで行け、って
いや、きみと行きた…、いわけではなく、ないけれど
とりあえず夏だからさ、花火、花火
天気予報はあてにならないからさ、花火だって
何が楽しいのかって
ビール飲みながら、焼き鳥食べて、花火
わかったよ、認めるよ
夏だからさ、夏っぽいことしたいんだよ
きみと
あ、
ごめんね
またどこか行こうね

(夏至を過ぎて二ヶ月後が
(気温が最も高くなる日
(今年は例年と比べて
(温帯低気圧が活発化している
(浅く見えていた海が
(とおく、とおく
(沖縄の海のようであった
(こつこつと
(歩いて
(歩き続けて
(休む頃には
(昼の影となった夜が訪れる
(それと同時に夏が冬の影であるということ
(「I'm waiting for hard rain, and I'm the end. That's easy.」※
(降るなら滅茶苦茶に
(気化した雨が汗を生み
(景色が無色になっていく
(砂利道に降り注ぐ蝉時雨は幻想
(諦めた
  • 2016/08/21 (Sun) 18:50:11
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ(投票対象外)
きみがクロと言うからわたしはシロと言う、どちらも七色からはみ出すくせにどうして白黒つけなきゃならないの。雨が上がって虹が出て、目を黒白させたきみは口を尖らせて、それを両手でつまんで伸ばすからアヒルみたいだ。夢の国のドナちゃんは人気者だけれど、きみのそれはぜんぜん支持されないと思う、そんなことは徒労だよ。いや違うこれは苦労だ。それならば買ってでもしろ!ってもうちっとも若くはないんだけどさ。じゃあ玄人かな。いやまだまだ、素人だね。
わたしはきみを知ろうとする。きみはわたしをクロウにして飛ばす。カアカア。帰ろうか。それぞれの家路。二人で帰る家がないのだから、いつまでたっても本当のところは言えないのであって、癒えない傷はいや増すばかり。だからね、わたしたちどこまでもグレイ、サギに似てるのよ、ツルの偽物みたい。じゃあほくたちは二人でツルツル擬きだね。きみの脳みそみたいに? うん、そうだったらいいよね、また後で電話する。

そしていつだって鳴らない電話。
次のでいとを約束しそびれたまま、闇上がる、朝。
  • こうだたけみ
  • 2016/08/21 (Sun) 19:39:04
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
コマーシャルの陽気な音楽に踊らされたという純粋な理由で、白老の海が消波ブロックに砕けている傍を車で、クーラーに何かを充填しなければならなくて、つまり何かを充填しなければ冷房が効かないので、波の音と風の音とエンジンの音をむき出しにして、法定の60km/hが後方に遠ざかる中を周囲の空気を読んだスピードで走っていた。製紙工場の煙の匂いが、こよりのように尾を引いていくなかで何度となく口ずさむ歌。の・ぼ・り・べ・つ!と言えば、く・ま・ぼ・く・じょう!(クマ牧場!)
アイヌにとってクマは山の神(カムイ)だった。併設された資料館に展示がある。僕らはコンクリートの壁の上で100円の乱切りの人参を買って、片手を上げるクマの口に狙いを定めて放り込んだ。そこからこぼれたものは多数のカラスに奪われてしまう。その昔に太陽を引き出したというアイヌ神話の功績で、カラスは少しの悪事は許されることになっている。クマは彼らを気に留めない。檻の中にも、都市の中にも野生と少しの悪意を持ち込むのが焦げた鳥の仕事なのだ。
僕らは都市の中でだいたい計算してきたはずなのに、いつも完璧な直線を引くことができなくて、そのために国道36号が少し歪んでいる。そして、ナビを間違えてしまう。雨が降りそうなんて言って、ずっと晴れている。いまさら、重力と標準理論の3つの力に加えて5番目の力がありそうなんて話もしている。信じることはそういうことだから笑ってしまう。完璧な話を聞いたらカラスを連れてくるといい。虹が追ってきたら、その時のための呪文を唱えればいい。白く伸びていったこよりが色づいてしまう前に。でもそれでもいいだろうか、虹はかかるのだ。
  • たかは
  • 2016/08/21 (Sun) 19:43:42
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ
あめ/病みあがり(アー ライ ユー ミー?) つくられはじめたひこうき雲。とびたつ君に なにかつたえたかったんだけど、インターホンよりずっとやわらかい地球人のつき指、いつかつきへ旅立つきみに、Skypeの波形、グラスワイン、贈る言葉は武田鉄矢(たけだてつや)で、サライはサクラ吹雪の空へ、タイムマシンに(谷村新司)乗ってちりぢり、ゴールテープのちぎりかた、虹の(二次の)向こうでふぶいてる朝、ごめんください、的なまだやってますか? “もう眠い”“どうでもいい”って宇宙船 乗っても言ってそうな口ぐせ、糸デンワ/紙コップ/水をやったらこぼれていって、月は雲に隠れていく。もうずっと嘘を吐(ツ)いていて、それでもなにかおくりたかった
  • さわ田マヨネ
  • 2016/08/21 (Sun) 20:21:16
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ(投票対象外)
冷たい人、



瑞々しい夢の中を透明なサギが飛んでいく、
両手で庇を作る、
高原の小高い丘の頂辺にある小屋の窓から、
遠くに見える海原の予感が聞こえた
耳を塞いで、都会の図書館で植物を調べていた少女が、
眼鏡を外したとき
 ふと、やまびこの声を聞いた


 サギは脱皮して、白い殻を割る、
 透明な窓ガラスの羽を草原の漣に散らす、
 手のひらで押さえた太陽の光が乱反射して
 破片にプリズムを作る頃に、
  
 「夏休みに遊びに行く」って
  
  短い電話が鳴った

  • 海蘊
  • 2016/08/21 (Sun) 21:54:43

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