枯葉紫陽花冬乃白瀬
投稿を愉しみに舞っておりまする

  • 藤鈴呼
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  • 2016/10/29 (Sat) 22:10:47
枯葉紫陽花冬乃白瀬
あじさいと呼ばれれば紫陽花と答える
山の谺は律儀者
口笛吹いて
小道を行けば
サザンカの赤い花
冬の花だと君は言う
秋の花だと僕は答える
枯れた紫陽花毟り取り
ぼうぼう燃やせば
河原の飯盒泡吹いた
釣ったイワナも焼きましょう
二人だけのピクニック♬
  • あおば
  • 2016/10/30 (Sun) 10:10:26
枯葉紫陽花冬乃白瀬
風がくるくると回る
枯れ葉が子犬を誘っている
ぴょんぴょん、と
切り揃えられた紫陽花の前を
子犬と幼子が走り回る
息が白い
頬が赤い

春は青く
夏は紫に
この子らを見守った紫陽花も
今年はこれで
お休みなさい


  • こはらあき
  • 2016/10/30 (Sun) 21:15:14
枯葉紫陽花冬乃白瀬
僕らが紫陽花だった頃はもう過ぎて
頭を重ねて少女がクスクスと笑っていた
ああ、カタツムリは葉の上を歩かなかったし、殻が白く石灰化している
南極観測に出た白瀬が氷を割くように、あの両生体が葉の上を歩いていたような、そんなイメージを持っています
それは、事実ではないのだけれど、確かに思い出される、そんなことは起きえないのに、紫陽花の葉には毒があるのだから、しかし、知っている紫陽花とカタツムリは仲が良いということ、本当ではないのに、そう思うよ
冬が来ようとしているのに色だけが夢から覚めて、未だ花を演じています
クスクスと笑っています。
  • クローバー
  • 2016/10/30 (Sun) 21:35:18
枯葉紫陽花冬乃白瀬 (時間外・投票対象外)
当たり前の季節に咲く花になど興味は無いと豪語して
パチパチと爆ぜる音に耳を澄ませた闇の花も散り果てて
冬の知らせがやって来る 夏の白糸と滝の雨を忘れ果てて

振り掛けのような着物に似合う文様
枯れた葉脈も分からぬような蝸牛の先に映る
雪の香りには未だ少し遠いような雰囲気を抱いて微笑む

忘れかけた愛も
降り注ぐ藍も
溶けた深夜に
嘆く華
壱輪

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  • 藤鈴呼
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  • 2016/10/30 (Sun) 22:31:00

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