脇見運転は駄目だが木枯らしが吹く
この題でお願いします。

  • ぎわら
  • 2016/12/18 (Sun) 22:27:47
脇見運転は駄目だが木枯らしが吹く(投票対象外)
ダメな脇見運転の最中に
木枯らしが吹く
昼間は脂流茶を何度も飲んで
乃がみの食パンを
勝手に食べて女に叫ばれた
夕食はモッツアレラチーズにくるまれた
肉で少し薄味だった
それら昼食と夕食の間にやった
脇見運転で木枯らしが吹いて居た様な
冬の日だった
  • ぎわら
  • 2016/12/19 (Mon) 00:03:27
脇見運転は駄目だが木枯らしが吹く
ねえ ちょっと
名前も呼ばない
老年夫婦みたいだねって
笑い合う

少しずつ 艶を失くして
土色に 近付いて行く肌を
更に 青白く照らすのは
数々の イルミネーション

もうすぐ クリスマス
電飾で描かれた文字
煌めきで 眠れぬベランダ

カサコソと舞い踊る葉も
見えない暗い道を
ゆっくりと走るタイヤの
軌跡だけが 見当たらない
雪が消してしまったのだ

ねえ ちょっと
言いかけた唇が
ピリリと裂ける
それから避けるように
言いかけた台詞と
あなたの横顔を
交互に見やる

ふう
溜息とも
爽やかな吐息とも
似つかぬような
空からの贈り物

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  • 藤鈴呼
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  • 2016/12/19 (Mon) 00:18:07
脇見運転は駄目だが木枯らしが吹く
隠された街の枝葉から光を吸い取って景色が網膜から脳へ流れてくる記憶の片隅はまだましなもので見落としてきた物質はつまり私が死んだら地球が存在し得るのかという問いと同義であってもはや無関係という関係性で繋がれたこことあそこの境界線は意識の問題だから限りなく動く速さを遅くして血流に身を預けた常に訪れるまどろみの中で生きていてできれば見られたくもないこの声が掠れていくのは冬のせいでそろそろ肝臓を休ませたくもなるのに逃げ場が食事しかないのでああもう仕方ない仕方ない星とか宇宙とか絵空事を言いたくもなる立場ではないのかと中間管理職の役目を背負って行きも帰りも車の中で聞き飽きた音楽を口ずさんで最も日が短い日を迎えるというのに今日は暖かったありがとう
  • 2016/12/19 (Mon) 21:49:17
藤鈴呼さんへ
構成がぴしっと決まっている詩だと思いました。特に
「カサコソと舞い踊る葉も
見えない暗い道を
ゆっくりと走るタイヤの
軌跡だけが 見当たらない
雪が消してしまったのだ」
この連がいいと思いました。
  • ぎわら
  • 2016/12/21 (Wed) 04:54:20
蜩さんへ
「私が死んだら地球が存在し得るのかという問いと同義」
ここなどは実存主義哲学や、ヤスパースなどを思い出します。自分が死んでしまったら世界は音を立てて崩れてしまうだろうという考え方です。この詩の部分はそんなニュアンスでは無いのかもしれませんが、そんなことを想起し思いました。
  • ぎわら
  • 2016/12/21 (Wed) 05:00:29

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