ささくれたゆび
作品お待ちしております☆

  • 藤鈴呼
  • URL
  • MAIL
  • 2016/12/20 (Tue) 23:39:28
ささくれたゆび
私の鹿は
俺のきっかけになる
井手らっきょの様に
ゴミに誘われて歯がかける
どうして誘われてしまったのだろうと
ささくれたゆびを見ながら思う
日記の書き直しなどに
誘われてしまったために
何でそんなくだらない企画に飛び込んだのだろう
徹底的に他界して行く
日の差す田の中で
豪華な庭だけが近くにある
ささくれたゆびに付くゴミを眺めながら
叔母との別れを思い出す
注文品を載せて来る新幹線
麻痺して来るささくれたゆびは
樽に突っ込んで治す
岩の中での叔母との別れ
決まった叔母との別れ
換気扇がうるさくつけられて
やかんの湯が沸く
車の霜は除去できるが
叔母は戻ってこない
そんな日の月は
他界に満ちていて
目黒区上目黒の長岡ビルにある
居酒屋に行きたくなった
  • ぎわら
  • 2016/12/21 (Wed) 03:56:53
ささくれたゆび
明日は明日の風が吹くよ
きっと風が吹いてそして、
指がささくれだつ
ホトトギスがホトトギス
そっと静かに指を咥えてきっとどこかで泣いているんだ
そしてささくれ立つ紅に燃る
主婦の真冬
ピンク色のゴム手袋の中から指
そして毎日がサイクルする
ゴミを捨てるように生きる
ご飯を食べて今日は何があったの
明日の予定はなんなの
今日はいつ帰ってくるの
今年は、来年は受験が始まる
朝が少しだけまた早くなって
ささくれ立つ指
来年家に誰もいなくなって
一人茶碗を洗っている
そして今夜一人で鍋を食べているよるに
風呂上りにクリームを塗った手に
そっと白い息を吹きかける
  • あまさら
  • 2016/12/21 (Wed) 23:23:41
ささくれたゆび(時間外・投票対象外)
冷気が入り込む
罅割れた窓の隙間から
鼠が顔を出して居る

射るような瞳で
こちらを見やる
かどうかは解らぬ程に
闇は深く
前後不覚

此方側からピリリ
山椒の利いた鰻みたい
未だ夏には程遠い
寧ろ今日は冬至でしたと
独り言

血生臭い話は御免だ
紅い蝶の飾られた
透明の幾つもの窓が
蒼く光る
其れは テールランプの瞬きにも似て

詰めが甘いのです
煎じて飲む茶葉も
今は乾燥しているから
指が指が指が痛い
もうこれ以上
剥けない程の甘皮が
小さく 遠く
剥がれて往く

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
  • 藤鈴呼
  • URL
  • MAIL
  • 2016/12/22 (Thu) 00:25:01

返信フォーム






プレビュー (投稿前に内容を確認)