生まれながらの血の不足
三島の「仮面の告白」をざっと見ていたら見つけたのでそのまま採用致しました。

宜しくお願いいたします。

  • あまさら
  • 2017/01/16 (Mon) 05:12:59
生まれながらの血の不足
 渇いている
 足音と荒涼だけが支配する世界を
 歩んでいる
 何もないと言うよりは、足りない
 何が何の為にかも分からない
 ただ、渇いている
 空を行く鳥さえもなく
 独り、歩く

 何かがある
 からからに干涸び尽くして、落ちている
 朽ち果てたそれは
 元が何であったのかも分からない
 死体
 分からない程乾いているのを見て、
 傷ましく思うよりも
 悼み葬ろうと思うよりも
 こうはなりたくないと思うよりも
 とりあえずとにかく今は歩かなければ
 泉を探さなければと考えていることに、
 渇いている
 と感じる

 その寂しさに流す涙も湧かなければ、
 血も涙もないと言われても
 仕方ないのかもしれない
 ならば血ではなくオイルでも流れているのか
 オイル、と思った途端に
 どろどろと黒いものが脳裏を溢れていく

 泉では足りない
 せめて海を見つけなければ

 いつの間にか
 本当にいつの間にか指先に小さな瘡蓋があった
 僅かに乾き切っていないそれを口に含んでみれば
 どこか懐かしく
 母乳を吸う赤子を通り越して
 胎児に戻りたくすらある
 赤い血を濾して白い母乳が生まれ出る

 一声、高く、鳴く声を見上げれば
 赤く、赤く染まる空を飛ぶ影を見た気がした
 ああきっと、
 あの赤を目指していけば海がある
  • 2017/01/16 (Mon) 11:04:29
生まれながらの血の不足
生まれついた家が貧乏だったので、きゅうりをきゅうりょうの代わりにいただきました。けっか、血が足りなくなり情熱などないまま生きてまいりました。皿の上に幻をみるばかり。薄い空気を握りしめ握り潰すキラーフレーズン怒笑、たとえば、。あるいは、。いわゆる、。って、ずるいですよね、哲学するライオンみたいじゃないですか、月にない言葉を太陽は知っていますからこのみの筆箱にはチロルチョコウルトラレモンがいつも入っていまして、なめらかな秒針みたいな箒にまたがったら飛べる気がするんです。冬の傾斜を傾向と対策くすぶる森を難解な螺旋階段を
ありったけの
それで

そこで
きみ、その2
あ、の、う、
きみに続く空が
まっしろしろすけで
ふゆふゆふゆん、ふゆふゆふゆん、、、、。、、、。、




  • 阿ト理恵
  • 2017/01/16 (Mon) 13:55:05
生まれながらの血の不足
  
そんな風にときどき
ためいきをつきたがっている
ぐらいなのに
そんなところへ
Mさんのお話なんかされるものだから

まっ
    しろ

になってしまって



いつでも
間がわるい僕にとって
足りないものはたくさんあるの
それがなんなのか
ひとつひとつあげていくことなんかできない
それが
ぼんやりとした不安につながるのか

ねぇ

ぼんやりとした不安

  って素敵な響きなのに



小春日和の河原の土手で
あくびをしながら
夕焼けを飲む

すこしだけ血が濃くなる
すこしだけやわらかくなる

生きているって言ってみろ
  って言ってたくせに

あんたも

 この夕焼けを飲んでみろ




  
  • AB
  • 2017/01/16 (Mon) 18:41:09
生まれながらの血の不足
まれながら生まれマスイのち飴が降るとか甘いアマイあいまいなかた、血を引いてるなら足して2で割らNight行けない靴がないと履く足がないと吐く息が白いネは大根の灰被り逃げ足が遅れお、くれアドール現れてあらら割れphoneを携えわれら蜘蛛の巣の隙間かくも逃げ惑う恥の端へ弾かれるほどに衝撃の言葉「イマジネーションを捨てたい」のその先に何があるっての歩っての記録キロクきいろく更新する匍匐で行進するには香辛が強すぎて腫れ上がる口唇へ上乗せる8%(ハチパー)が煩悩に成り替わるなり澄まし顔で生きていれば百八つ誰もあんたなど気にしていないし足りないまま穴の開いたトローチむしろパインアメみたく甘いアマイあいまいなかた血から潤いをなんてあまちゃんね。だから生まれながらに生きていて。
  • こうだたけみ
  • 2017/01/17 (Tue) 02:10:30
生まれながらの血の不足
水餃子を食べる
鰯の刺身を食べる
朝食は抜く
雪の庭を巡る
スピッツのおっぱいと言う曲を聞く
バナナ型のカステラを食べて
焼芋を食べる
ルオーの絵の値段を調べる
銅版画と石版画で微妙な値段
版画の為、複製が効く為か
世界的な画家にしては
目ん玉が飛び出るほどではなかった
これで生まれながらの
血の不足は解消しただろうか
僕の前に道はない
僕の後に道は出来る
ああ、閉業してしまった
「善」と言う喫茶店よ
遅々と進む我が詩業よ
僕を悲捕りにさせたウダイと言う息子よ
僕から目を離して黒子も撮ってくれ
遅々として進んでいると
気迫に会う
子の長い道程
可愛い子には旅をさせよ
可愛い子には旅をさせよ
  • ぎわら
  • 2017/01/17 (Tue) 02:42:19

返信フォーム






プレビュー (投稿前に内容を確認)