即興ゴルコンダ（仮）

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世界の終りに
岸壁の母に聞く
雨の日のガーデン巡りは
シュークリーム屋さんを招き寄せ
ペダルを漕いでもむくわれぬ
歌いながら踊りながら
ららら歌おう
大地の歌は
呼鈴を強く押し
ゴキブリ二匹を引き連れて
チェックを入念にして
ダンスのおさらいに余念がないのが
岸壁の母なのです

いつも通りを探し歩いて傘を買う
庇の下では陽は差さず庭に出でて傘を差す
橋を渡り水の上に雫の跡がてんてんてん
目線を下げて歩く道ではその分だけズレていく
ガーデンチェアに浮く錆の色すら雨色に
溶けていく
花の色、悪戯、木の匂い、ブランコのチェーン、芝のツヤ、レンガの欠片、
木漏れ日を映さない石敷きの道
欠けたものを一つでも見つけて拾う
巡り歩く
終わっていく世界さえ、黄昏の色でさえ
包んでいく静かな雨が
次の庭でも降っていて欲しい
サンドイッチを持っていくから
野菜もちゃんと食べてください

指でなぞってみませんか？
渦が右巻きカタツムリ
（薄いふとんでみた夢が
ハッピーエンドですこし笑えた）


耳をすませば虫の息
聴こえてきそうだった地元の
もうだめそうな
ラーメンストリートで
ローラースケートしてみたかった
くるくるまわる
世界が終るというので
ドアを閉める
そしたらほんとに死んでしまって
からだの穴を脱脂綿で
蓋してちゃんと燃やしてほしい


皮つきで砕くアーモンド
暗さをました枕元で
ガーデンって言葉をきいて
浮かんだ洋風なイメージ
とびかう天使
90年代的イノセンス
オゾン層的保存法
見まもるまなざしがガーデン
寂れた街に
また繰り返す
天使がたくさんとびかっている

　　　　　　　　　　　私言
　　　　　　　　　　
　　　　　　　愛がないなって思った
　　　　　　世界の終りに雨は降っても
　　　　　降らなくてもいいけどガーデン
　　　巡りたい片つむりの目で平衡感覚を失う
　から長く真っ直ぐに歩けないカタツムリは目玉が
飛び出るからうらやましいって一人完結する性 I say

　　　　静かな裏山しいには紫陽花が植わっ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　て
　　　　の赤いあかい甘いあまい顔をし　い
　　　　た　　　　　　　　　　　　て　て
　　　　っ　しないの見てたよねお　い　綺
　　　　降　も　　　　　　　　母　る　麗
　　　　が　り　トクレフリをんさ　と　に
　　　　雨　謝　　　　　　　　　　図　整
　　　　い　てったでん踏足らかる乗に　え
　　　　強　　　　　　　　　　　　　　ら
　　　　の酸だンデーガはこそらかるいてれ

　　　　　　　　　　　　　　　　　帰れる
　　　　　　　　　　　　　　ところが
　　　　　　　　　　見つかった
　　　　　　　　のなら
　　　　　ここどこ
　　　なんて
いえない