明日のわたしは詩集をうりだそう
 色々遅れてしまいすいません…

 お題はこれでお願いします!

  • あまさら
  • 2017/05/05 (Fri) 23:56:46
明日のわたしは詩集をうりだそう
まぶたを閉じる前に見ていたのは、きっと青い表紙の本だっただろう
あるいはノートだったかもしれない
窓から空を眺めていたような気もしたけれど、そこはもう夢の中だったようだ
沈んでいく、飛んでいく、風に吹かれて、揺れている、波に流されて、
青の中で、
船を漕ぎ、櫂と、カイト、蛸と、海と、貝と、クラム、目が眩むほどの太陽の反射
書き留めようと握りしめた手には、櫂ではなく書き甲斐のある唄と鉛筆
波と鳥が囀り、
ふわふわと抱き留められて見えるのは、何の青
空の青、海の青、証明写真の背景の青、通り過ぎた青、もう桜の枝は青葉、
朝日が差している。
眺めていた空には白い雲、そのキャンバスに何を描いたか
覚めたらきっと、もう思い出せない
写真の中から誰かが何かを言いたそうに
ああ、それは明日のわたしなんだと気づいて
わたがしみたいなそれを、わたしの詩にして、
縁日の屋台みたいに袋につめて並べよう
と、
声がアラームの音と入れ替わった時、
明日のわたしは、今日のわたしと入れ替わり
鳥が空へ飛び立っていく
後を追いかけないと、白から灰に、灰から黒に、雨雲に追いつかれてしまう
その前に、表紙を開こう


  • 2017/05/06 (Sat) 15:27:51
明日のわたしは詩集をうりだそう
明日わたしは詩集を売り出す予定だ
痛打されてもいい
カーネルサンダースに尋問されてもいい
とにかく明日詩集出せれば
墨を吐かれても
ダースベイダーに有り金全部奪われても
コトブキに襲われても
コトブキが美しくても
城の戸が唸っても
文庫本が買えなくても
和三盆が繭になっ居ても
岩のコンテストで
優勝に決まらなくても
電柱でも
玉に名前があっても
難関でも
明日詩集が出せればそれでいいのだろう
  • ぎわら
  • 2017/05/06 (Sat) 16:44:39
明日のわたしは詩集をうりだそう
雨の日は
あの頃の記憶ばかりが巡る
窓の雨粒に光る
青春のあくび

書き留める暇もなく
流れ落ちていく
明日は晴れだと
天気予報は言う

戻れないとして
だからこそ
いつまでも
増していく

忘れたって良いのだけれど
なぜだか
ひとつ、またひとつ、と
白い紙は満たされていく

束にしてあなたに送りたい
あなたの点に触れる時
その本はあなたの手に


  • こはらあき
  • 2017/05/06 (Sat) 17:00:51
明日のわたしは詩集をうりだそう
ずっと 書き溜めていました
10年前からこの日を決めていました
2007年5月7日から2017年5月7日へ
頁数は決めていませんでした
ここ数日のうちに迷って 唸って 迷って

わたしの詩集が本屋に並ぶという体験
2002年から2003年
もう10年以上前だというのに
未だ本屋さんの在庫検索で
タイトルが出てくるというのは不思議ね

もう一度 夢を
この夢を 詩集という形にして
わたしだけのものではなく
あなたのものへ

もう一度 夢へ
これから10年経っても消えないように
思っていることは 書きたいことは変わらない
詩から 離れられないよ
  • 待子あかね
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  • 2017/05/06 (Sat) 21:35:05

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