もう君の声も聞こえないほど
でお願いいたします。
古くさい気もするけど、どうかなぁ
よろしくお願いいたします。

  • AB
  • 2017/06/05 (Mon) 22:13:19
もう君の声も聞こえないほど
もう誰の声も聞こえないほどだ
藤の木が有った
伯母さんが居た
藤の花はもう散って居て
藤の実に成って居た
父が階段の電気のボタンを強く押す
もう君の声も聞こえないほど
  • ぎわら
  • 2017/06/05 (Mon) 23:12:30
もう君の声も聞こえないほど

誰も足首を食べてくれなかった
わたしのひふを食べてくれなかった
何もないところでなにもしてくれなかった


た た た た 、


冷凍バナナで頭を自分で打った頭を冷凍マグロ
みたいにベッドで横になって、大人になってから始めておもらしをして、自分で片付けた

なんとなく、わたしは家出した
一人の家から公園に向かった、夜は、誰にでも優しかった

怖くないオバケたちが沢山いて、なぐさめてくれるきがした
久しぶりに買った自販機のタバコで、
エクトプラズムを発射
ベンチで足を組んで外灯を見上げて、その上の真っ黒な空を見上げた
コーラみたいな炭酸の泡でいっぱいの高層ビルの窓窓の明かりの向こう側で
頑張っている人と
一人で朝を待つわたしがいること


ミルで久しぶりに挽いた新鮮な豆で朝を祝福しよう
なんとなく棚にまだ入れっぱなしだったふたり分のマグカップを捨てて、新しい百均の緑色のマグカップを流して洗った
いっぱい分のコーヒー、
ブラックだけど、その朝焼けは、なんとなくひどかった胸焼けを溶かしてくれた
  • あまさら
  • 2017/06/06 (Tue) 04:52:58
もう君の声も聞こえないほど
貝がらが君の右の手から放たれて、しなだれた花びら一輪を左の手から掬った。泣いてしまう前に話そう。潮の満ち引きのこと、涙の渇く早さのこと、月の光の明るさと甘さのこと、君との足あとのこと、私の行き先のこと。かばんに詰め込んで旅に出たいから。とおくへとおくへと。もう一度だけ話をしよう。いくども積み重ねたけれど崩れていく積木のように、いくども塗り重ねた末に黒ずんでしまった現実のように、いくどもいくども涙を流したことは全く意味がなかったように。君の足あとにすり減った踵のような私のおもいを、すべてすべてかばんに詰め込んだら海に流してしまおう。旅に出よう。とおくへとおくへ、もう君の声も聞こえないほど。

  • かんな
  • 2017/06/06 (Tue) 15:50:11
もう君の声も聞こえないほど
思い出っていうのは
もう死んでしまった今日を昨日にして
つみ重ねたものなんだ
いくつも いくつも
重なれば崩れることもあるし
ジェンガみたいに
つみ替えて形が変わることもあるし
今日というブロックからずっと遠くに行ってしまう
君と過ごした日に印をつけた
忘れたくないから
どれがそれなのか一目でわかる
はずなのに
印ばかりが強くなって
中身が見えなくなっていく
君が印になってしまう
マーカーで線を引きすぎた教科書みたいに
どれなのか分からなくなる
まだ
まだ崩れないで欲しいのに
時は流れた
  • 2017/06/06 (Tue) 16:36:50

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