即興ゴルコンダ（仮）

にこにこして、おります。なつが、ここに


このタイミングがあった方がいらしたら、うれしく思います。

なんでもない日常の
繰り返し

半袖の日焼けができた君の
小さくて細い腕

春に見つけたおたまじゃくしの
小さくて細い足

これから、が詰まっている
小さくて細いのに
ちっとも弱くない

なんでもない日常の
繰り返しの中に
小さな季節の変化

なつが、ここに

梅雨の合間の晴れの日の古本屋街の地下の
スタジオの片隅のアイロン台の前の椅子の
上の手持ち無沙汰の手の中の溶けるとける
ける速さ加速するスルスル汗をかくアイス
溶けるける早く終われ割れるライティング
光るシャッター音とけるけるビージーエム

照り返す太陽のひかり跳ね返す黒づくめの
わたし歩くあるくオレンジふたつ握りしめ
陰のない交差点でソラ仰ぐあおぐ昨日まで
の雨が嘘みたいに晴れてはればれして喘ぐ
あえぐ湿度九十パーセント日本の夏がそこ
にあそこに個々にあるイメージの共通点を
探れさがせ擦り合わせパシャリ、切り取れ