キリモミングフィールド
 どこかで聞いた事あるようなないような…あったらすいません。
 
 なにをイングしているのか分からない所で何かしている感じかもしれません。
 よろしくお願いします。

  • あまさら
  • 2017/07/24 (Mon) 01:20:24
キリモミングフィールド
ことばに小さなドリルで穴を開けていく。覗くとことばの裏側が見えるので試しにやってみて欲しい。小学生や中学生の夏休みの自主課題に合っているかもしれない。ことばを選ぶのが難しかったら、分厚い辞書や書籍を何でも良いから選んできて、目をつぶってパラパラとめくって決めるといいよ。夏休みの課題ならフィールドワークの方が良い?そうか、そうかもしれないね。それならば外に出てみてあらゆる物質の名前に触れてみると良いし、もちろんドリルで小さな穴を開けて裏側も覗くのも良い。キリモミングフィールドワーク、と名付けたいと思うので、ことばを最高に楽しむ夏休みを過ごしてね。
  • かんな
  • 2017/07/24 (Mon) 19:06:39
キリモミングフィールド
キリモミシュートを放つと
時間が止まる
進行形であると同時に
時間が停止した様な
空間を移動するボールを
受け止める若林
(百貨店から帰って来ると
部屋の豆殿の消し忘れと
カーテンの明け忘れに気付く
だいぶ意識してそうなって居る時もある
特に今日は曇りがちで雨も少しぱらついた
百貨店所在地の隣市だったのだから
その感が強いがそうではなかった)
止まったボールにフィールドは
草原で秋の虫が鳴く
若林の体が前屈し
13時53分にアクセル踏み込み気味な
自動車が家の北を通過する
いささか重低音と言った感じの音だった
母は百貨店から帰ってから
直ぐに昨夜点滅気味だったエアコンの修理に
とりかかり今では
下で同窓会の通知が届いたらしく
地図でかの地を虫メガネで調べていた
  • ぎわら
  • 2017/07/24 (Mon) 19:41:31
キリモミングフィールド
昼食のために
うどん屋に行っているのに
職場に戻ると油クサいと言われる
それに加えて
サウナのような外気で生まれた汗と
煙草のにおいもトッピングして
座席の上で
ぱたぱたと扇子で仰ぐ
さあ、出でよ
キリモミングフィールドよ
蠅が召喚された
まさに空を切っている
キリモミングフィールドで栄養を蓄え
さあ、冒険だ
はい、蛙に食べられた
脱力した平泳ぎで広すぎる田を横切って
あれは土手だ
あそこを越えれば、きっと、きっと
車に轢かれる
そして立てられる看板に
「7月24日(月)午後4時頃に起きたひき逃げ事件を見かけた方は」
というお知らせが書かれているだろう
それを見かけた
杖をつく老人の目は白内障だ
白く濁る網膜が
半熟卵のからざのようで
跡形もなく
何度も何度もかき回して
食後の薬と飲む
昼食後の夢から目覚めれば
あ、
隣の課長にも
キリモミングフィールドができているから
一匹の蛙がまた車に轢かれてしまうだろう
  • すずむし
  • 2017/07/24 (Mon) 21:39:46
Re: キリモミングフィールド
きりもみんぐふぃーるど

で 寂しい歌を歌ってみる

きりもみんぐふぃーるどが

寂しい合唱 を 答えてくれる

きりもみんぐふぃーるどで

ぬとぬと ねとねと にゅるにゅるしてみる

汗塗れのきりもみんぐふぃーるどできりもみんぐ

1人で 彼女と 彼らと みんなで

きりもみんぐ

次第に

ハイんなって

灰になる

きりもみんぐふぃーるどにきりもみんぐな

風が吹いて

きりもみんぐふぃーるどにきりもみんぐな

雨が降り

やがて きりもみんぐふぃーるどにかかった虹は

寂しい歌声が 一かけら

ぶるーとぱーぷるの間あたりに

潜んでいた

歌声と灰と虹

きりもみんぐふぃーるど
  • fenrir
  • 2017/07/24 (Mon) 22:01:25
キリモミングフィールド
23時。
そっと家を抜け出して、バスタに集合
タイムマシンみたいな長いエスカレーター
famimaでブラックコーヒーときのこの山を買って
大勢の旅人と一緒に無言でバスを眺めてる

随分長い間、「killimoming fields」行きのバスを待っていた
何もかも棄てて、二人だけの街を夢見ていた

osaka、nagoya、sendai、koube、hakata

永遠に来ない僕らのバスの不在を、笑い飛ばす
戯れて、バスタ
なのに、その朝焼けがとても眩しかった

帰り道、
僕の歌う「killimoming fields forever」
そんな曲無いからって、最後まで笑けたきみよ
僕らのあの日よ
  • 1009
  • 2017/07/24 (Mon) 22:38:36
キリモミングフィールド

模範解答(2)      模範解答(1)      模範解答(3)

過去問に復讐する  知らないふりを するあの娘  きりもみになる紙
過ぎ去った問い  本当のことなど知らないいらない  〇一B五〇三九
掌で弾き返す     感情なんかのさざなみが     私を規定する
バスケット    ポツンと当たって弾けてひろがる    番号の一つ
ボールが      くるくる回って落ちてく音階      名前の前
転がる     あの娘がくるくる くるくる落ちてく     の前の
床の     サンダルの 足の裏の ななめに減った踵     前の
目      振動が 伝わって 始まるんだと思うぁア      前
開く        赤いワンピースのスカートが        枠に
明け方       風を はらんで膨らんでいく       収まる
手付かず       まずは右手で握手を交し       筈の文字
白い参考書       床の上には両足揃え       はみだして
涎つきの頰を    足おとは立てないようにする    旋回する余白
両の手でつねり     その鉛筆を転がして     誰にも侵せない
鉛筆でノックせよ 答えを見つけたってかまやしない 書き足した枠の中

※大画面推奨
※過去作リメイク
  • こうだたけみ
  • 2017/07/24 (Mon) 23:37:13
キリモミングフィールド
大学を出て坂道をくだる、わたしたちは話し続ける
この坂道には日本語のなまえがある
なまえの後ろにはものがたりがあり
少しづつ変わってゆくことばがある

この土地を領するものがいなかったころ
ただ起伏の多い野であったころ
河に沿い歩いてきた男が
立ち止まり女の名前を呼んだ
河の中洲に淀んだ泥が
応えて女のかたちをとった

わたしたちはくだり続ける
この坂道のほとんどは車道だ
車を避け融雪装置を避け
夜は続く、話し続ける

女のかたちをとった
泥は美しく瑞々しかった
男は手をのべ
その手を泥が汚した
男には名前がなかった
泥は乾き、一日が終わった

日本語で話すのは難しく
日本語でないことばはもっと難しい
そろそろ家に帰りたいが
坂道が終わらない、舗装の脇に出た草を踏みつける

男は野の草ぐさに名前をつけた
泥だった女はそれをみていた
女は男に名前をつけた
男は喜び、地面に書き記した
"美しい女が名前をもたらした
このことを喜ぶものが増えるように
わたしはもうここから動かない
わたしの名はキリモ
わたしの名を呼ぶ女の名は"

ものがたりはここで止まる
わたしたちは立ち止まる

女の名前は伝えられていない、中断されている、まだかれらはとじられていない、

霧面野坂をくだりきった
わたしたちは話し続ける
名前の後ろにはものがたりがある
そうか、ステイ・イン・プログレスなのか、
キリモミング・フィールドってわけだ、
  • エカテリナ
  • 2017/07/24 (Mon) 23:59:59

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