秋のこえ
これでお願いします。

  • かんな
  • 2017/09/07 (Thu) 21:04:01
秋のこえ

かけてくる子犬の
前足に刻まれた
切り傷

越え、
青鬼の残してくれた団欒と
人間との対話を
(叫ぶほどのもどかしさ)
立て札は
受け止めてくれるだろうか?
憂鬱の
夏はまた眠りを亡くし
亡くされた意志は
はじめから亡かったことにされ、
偉大な乾燥剤がまかれている。
秋を超え
たぬたう思いと
足元の透けた金網語
『どうせ何も届かない』(という訳)
とぽくみを誘い
振り撒いたキリギリスの残響に
いざぱみ
いざぱまんとすのだ
         ね!?
  • 2017/09/07 (Thu) 21:15:17
秋のこえ
徳田秋声が小説を書いている
秋の声も聞こえて来た
オムレツを食べた水曜日が
蘇って来た
秋のこえはフィリピンの様に
ベストハウスを覆う
秋のこえと共に
大統領の暗殺は実行された
秋のこえが漂う
秋声はしばし眠りこける
徳田秋声の小説は
空にかかる虹を超えて
大統領にも届いた
  • ぎわら
  • 2017/09/08 (Fri) 00:54:39
秋のこえ
 ぴっちりと閉め切ってエアコンを使うのを辞め、外の風で涼むようになった
 そうすると、車の走る音や公園で遊ぶ子供の声なんかがよく入ってくるようになった
 蝉の声は聞こえなくなって、夜の虫の声と入れ替わる
 今年は異常気象だと言われない年がなくなってきて、梅雨が二回来たりして
 秋刀魚を食べるのも年々、ままならなくなっているようで
 少し元気がなくなって、その声は聞き取りにくくなってきて
 でも、まだ秋はそこに来ているようで
 世界はまだどうにか回っている
 外は大分、過ごしやすい
 安心して出かけよう
 まだ大丈夫
 大丈夫
  • 2017/09/08 (Fri) 07:21:13
秋のこえ
あきの こごえがおりてくる
はらりと 朝風は 精霊バッタの羽音さえ ききもらさず
そっと 天に すくいあげる

昼間の人々は 何が終わったを
数えている
何が はじまるのかを だれもしらず
とほうにくれて 空を見あげる
足元では、 こはるびよりで
つい さくらそうは 咲かせてしまってるよ 

はて いつから
夕闇がはじまったのだろう
小声のはずの リーンリーン
いつのまにやら山野を覆う音色こそ 天女の羽衣

わたしのからだが
五ミリは 浮いた
  • るるりら
  • 2017/09/08 (Fri) 20:18:19
秋のこえ
内臓が溶岩になって溶けていっちゃうのを
必死にどうにかとめようと
手を差し伸べるんだけど
もうぜんぶ
だめになっちゃった
だめになっちゃった
と音楽隊がマーチを組みます
毎朝コーヒーを飲むときや
車窓の風景をながめるとき
その音楽を思い出します
ほんとうはだめになっちゃったのに
季節は終わらないです
これは不思議なことです
季節はまるで水風船の柄のように
溶け合い混ざり合い
いつのまにか形をかえます
ぽよんと水風船を放り
ぱしゃんとそれを掴むと
その度に柄は変化します
だからあの柄にはもうにどとあえないのでした

秋の声がしますか
私にも季節の声がします
季節は地平線の向こうで待ち構えています
もうだめになっちゃったはずの私の国を
なんとさらに更新しようとしているのです
軍団の靴音がきこえます
終戦後もどうせ私は生きているでしょう
生きるということはどうにも不思議です
  • ぷんぷんぽん太
  • 2017/09/08 (Fri) 20:30:42

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