金木犀の秋
ちょっと遅れちゃいました。

よろしくお願いしまっす。

  • こはらあき
  • 2017/09/28 (Thu) 10:19:11
金木犀の秋
キンモクセイ、
の香りが、
するね、と姉は言いましたわたしに/は、
金曜日、(に、)
木星、(で、)
犀、(サイの角は皮膚が盛り上がったモノ)
なん匹も、
なん匹も引き連れてくるんでしょうね
、おお犀たちが液を歩道に垂らしながら、
わたしは/に、
この地の、秋を、
視るともなく、
みるとも、
なく、
  • 2017/09/28 (Thu) 17:37:17
金木犀の秋
公園のそばを通ったら金木犀がわずかに香って、まだ早い、まだ早いよ!って言いたくなりました。9月も終わってしまうよ。

その香りから思い出すのは壁にビラだらけの学祭とファイヤーストームの水かけ係でずぶ濡れた部長さんの縮んだ革パン、学生会館5階のサークルのBOXに泊まって地下にシャワールームがあるのを初めて知ったこと、でっかいネズミと黒じゃなくてオレンジ色のゴキ、ホール棟の階段で明け方にこっそり線香花火をしたこと、キャメルを吸う女の先輩とチェリーの香りの細いタバコの女の先輩とPeaceを吸う隣のサークルの部長(に片想いしてたこと)、機関誌はリソを使って刷った手作りで読んでくれるのは親交のあるサークルの人くらいだったけど活字になるのはうれしかったこと、少し経つとボジョレーヌーヴォーが解禁されて学祭のノリのままみんなで飲んだこと。

芋づる式に思い出される記憶の時間はごちゃ混ぜで、等しく10年以上も前のことであるのには少し途方にくれる。まだ早い、まだ早いよ。人生の半分しか生きてないし。こちらは年を一つ重ねて、それでもそっと踏み出してみる、秋。


部長さんに捧ぐ。
  • こうだたけみ
  • 2017/09/28 (Thu) 19:48:06
金木犀の秋

金がない
通帳がマイナスだ
あんだけ働いたのに
誰もお金くれなかった
根無し草のまんま
秋を迎える
焼き芋が食べたい
公園で焚き火がしたい
黙ってブランコに乗っていた
煙草が吸いたい
ポケットに入っていた百円で
一本譲ってもらった


ぽわんぽわんぽわんぽわん


ぼわわんとした毎日の頭の中で薔薇が咲いている
靴で踏んづけて誰も俺のことをみていなかったみたいな
痕跡の消し方で
ポエムの炸裂させる
公園で黙ってそらんじることしかできない
擬音をレシートの裏に書き付ける
インクを灰皿にして

いい香りがした
背後でいい香りがした
金木犀の香りだ
まだ苗木に近いような小さな木だけれども
臭いは一人前だ
犬がしょんべんしていく
臭いが立ち込める
なんともうるさい臭いがした
それらを書き付ける秋
芸術の秋だ
  • あまさら
  • 2017/09/29 (Fri) 08:45:32

返信フォーム






プレビュー (投稿前に内容を確認)