墓の土を掘り起こす犬の夢を見た

お題出し遅れてすいません。
人生色々失敗しまくりんぐですね…

お題は以上のものになります
宜しくお願い致します。

  • あまさら
  • 2017/10/05 (Thu) 13:05:03
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
いつかはかいしのうえにのぼってしまう
だれのにくもよみがえらない
  • エカテリナ
  • 2017/10/05 (Thu) 17:57:03
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
犬が墓の土を掘り起こして居る
ステーキを食べた後の犬が
墓の土を掘り起こして
咆哮する
シューマンのトロイメライが流れる中
イヌは掘り止めない
咆哮しながら掘り止めない
ポストに何かが入る音がする
今日はステーキを食べた後に
自衛隊機を二機見た
丁度国道41号を東に臨む道路に
入るために側道を動いていた時だった
北進して居る道路で自衛隊機を目撃する
二機見た
イヌも見たような気がする
墓の土を掘り起こして居る様な
イヌだった
  • ぎわら
  • 2017/10/05 (Thu) 18:29:50
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
そんな日は
決まってつまらない
なんでつまらないってわかるんだろう
つまんなくしてんのは誰なんだろう

墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
そんなところに
ご主人はいないよ
なんでいないってわかるんだろう
つまんない思い込み
押し付けてごめんね
  • こはらあき
  • 2017/10/05 (Thu) 20:27:39
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
  

ここほれ
と背中がつたえてくる

今のお前の生き方
じじばばに見せてやると




  
  • AB
  • 2017/10/05 (Thu) 20:29:55
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た


ね、ころがる土のやわら、かさかさ、さして枯れ草に、お、ちる影のはな、つけて、に、おいすぎる、肩、ハ、かがないのは儚いでしょうか細いあしがない土を掘り起こす私を夢に気づかせたのはひとでなし臭い、犬の臭い。

音。

たてて棺の縁を叩く、ひらいた、やわら、かな、つち。

  • こうだたけみ
  • 2017/10/05 (Thu) 21:17:56
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
ジョンが前の家に行こう、って言って、なんで、って僕は言ったんだけど、だってロビンのお墓があそこにあるんだよ、取りに行かなきゃ、ってジョンは言うから、ジョン、ロビンはね、煙になったんだよ、だからあの灰はボイラーの中でいろんな他の犬といっしょに焼かれてしまったんだから、あれは記念みたいなもんなんだよ、ロビンはもう形がないんだ、って僕は言ったら、だったらやっぱり、前の家に行かなきゃ、記念を取りかえさなきゃいけないよ、ってジョンは言ったから、僕はもうディナーも終わって、そろそろジョンの算数の宿題を見てから、寝かせなきゃいけない、ということを考えながら、リビングの時計をチラッと見て、ジョンを見ると、ジョンはまっすぐ僕を見ている、わかったよ、行こう、と僕が言ったから、いますぐ?とジョンが言うから、そうだよ、って言ったら、だったらスニーカーを履かなきゃ、とジョンは言った。

前の家を離れて、たぶん4ヶ月くらいだね、とジョンに言うと、そっか、と言って、助手席から足をパタパタさせながらウィンドウの外の世界を覗き込んでいる、だんだんと見慣れた、そしてどこかそれと違っている風景が現れて、路面電車の駅を越えてすぐのところ、前の家があった。

家の電気は点いているが、とても静かだ、ジョンの手を引いて、玄関をぐるりと見て回る、大丈夫かな、とジョンが言ったから、イージー、と僕は言ってなんの意味もないような低い塀を跨いで、玄関の横から車引きの方に回って、庭に出る、円形の花壇の向こう側の、世界から集めた凶悪でケバケバしい色のした雑草の生い茂った、奥の囲いに来た。

ロビンは、と言うか、ロビンの骨とあとよくわからない燃えカスの入ったカプセルは、この囲いにあるはずだった。

ジョンは片手でもつ小さなスコップ、僕は塹壕でも掘るようなスコップを振るって、土を掘り返していると、すぐそれは見つかった。

そのカプセルは、プラスチック製のディスクになっていて、土まみれのそれをすこし払って、ちょっと開けようとして、ジョンはやめた。

家に帰る途中、ジョンはずっと黙りこくっていた、ディスクをとても丁寧に膝の上において、じっと前の方を見ていた。

今の家の庭の奥の方、レモンの木が植わった後ろに、僕たちは今のお墓を作ってあげて、僕が点けた煙草をそこにさすと、煙が奇妙に薄明るい月に向かって流れて、ひとしきりそれを見ていたジョンは、いきなり泣き出した、だって、家族なんだから、と泣きじゃくりながら、言った。

僕は言った、そうだね、僕は大事なことを忘れてたね、ロビンは、もう、どこにもいない、けどね、ロビンが消滅したわけじゃないんだ、ぜんぜんまるっきりなくなっちゃった、っていうわけでもないんだ、ロビンはジョンがロビンのことを思い出せば、ロビンは、それはどこかわからないけど、いるんだから、だってなかったら、思い出せもしないからだからね、僕はこんなものなんて要らないと思ってたんだ、だけど、違ったね、ごめんね、ジョン、ロビンはもうどこにもいない、だけどロビンのお墓はちゃんとここにあるからね、もっと、ロビンのことを思い出そう、ちゃんと存在した、ということを、確認し合おう、そうだね、きっとロビンのことを愛しているとき、きみもロビンに愛されているんだよ。

ジョンはそのあとすぐ眠ってしまった、算数の宿題はけっきょくやっていないし、ほっぺたには泥がこびりついている、けれど、きっと、ジョンは今日、自分で何かを学んだと思うから、このまま眠らせよう、夢の平原ではきっと青々とした光景が広がっていて、そこにロビンが逃げていってしまったのだから、それを、つかまえにいきな、ジョン、そのために、今はおやすみ、ジョン。

  • こうちゃくん
  • 2017/10/05 (Thu) 21:34:37
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
君はいったい、何のにおいを辿ってきたんだい?
一心不乱に前脚を動かす犬に尋ね続けていた
花のひとひらさえ香っていない
どんな顔で拝んだらいい?
しっぽを振ってすらいないのに
君はいったい、何故こんな所にまで?
わん、とひと声さえ応えてくれない
止まらずに
ここには冷たい土のにおいしかない
椀に浮かぶ柚子の皮ひと切れさえもなく
何が香るというんだ?

もう埋めてしまったのに、なんで掘り返すんだ!

打ち据える杖さえもなく、噛みついたのは自分の指だった
こんな夢、忘れてしまえばいいんだ
犬に噛まれたとでも思って
  • 2017/10/05 (Thu) 21:42:55
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
ルーパペッヌでは未満さ
つまり、橋では
架けたそばから釣り合うこともなく
ただ泣くとも泣く
なだらかに枯れし枯れさせね、そう
そう《って言うとるのに
野に
犬には、くち破片で這へんで
おう
たまさか(ぁ)にぃ、
「2ィぷらす3ぷらす4ィいこーる5!!」
家族四人の席は、ほう
キャンセルしてェ、だいぶくらしましたー
墓土のしたァあとはやってくる
どーせ塵、芥
こういうこというのもつらい
醒めぬものと分かっていたならば
つちの臭いはワインのごとく
  • 2017/10/06 (Fri) 01:20:04
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
玄関を開けると
黒目がちに見あげる犬がいた
離れて暮らすあの子と同じ はるかという犬だった

玄関前に置かれている
大きな踏み石の周りを はるかは どんどん掘る
はるかが 重い石を やっと彫り上げたら
出てきたのは四角い扉だった
扉にそっと 手をかざし おそるおそる開けると

なかには無数の仏像が横たわっていた
わたしが手を合わしていると
仏像の間から像の一体の腕が動いて わたしの左手をつかんだ

仏像というよりミイラの腕のように骨ばっていたので
恐怖を感じ おもわず ミイラの手をふりほどこうとすると
わたしに引かれて 扉の向こう側の人たちが 
つぎつぎに ほかの仏像たちも 生命のある姿に変化しながら
やつぎばやに扉から出てくる

どれだけの仏が
四方八方に飛び出し あちら側からこちらに来ているのか
数えきれない様子を茫然とみていると 全体的には渦のような動きをしている
渦が空をつくっている そうだ これは上昇気流ってやつだ 

気流の上に押し上げられて 地上から放たれた はるかとわたしは
眼下を見た

我が家が見えていたのは一瞬だった 
家のあった場所は ただの山に変化したなあと思うと
次の瞬間には
大地がぐらぐらと動き
海の上を大地が冒険しているのも見た
マンモスの群れが移動したが それも一瞬だった

上昇気流は加速し
わたしとはるかは どんどん上に上るので
眼下をみるのを止めて頭上をみると
満点の星々が 一点を中心に もうもう猛スピードで移動する
ふわと気を失ったところで 電話のベルが聞こえて目が醒めた

電話をとると
離れて暮らす あの子からの電話で
「あかちゃんができたよ」という話だった

 
  • るるりら
  • 2017/10/06 (Fri) 08:54:00
墓の土を掘り起こす犬の夢を見た
蝉の一生分くらい
換気扇をまわし続けていた
基本的に
風は間髪(かんぱつ)をいれない
リズムにたよらずに流れていく

スーーーーって
秋が来ていた
深くかなしくなりたいときにも
必要な手続きがあって
主電源(しゅでんげん)を落とすみたいに
ゆう焼けをてでさえぎって
そこからじきに夜がはじまる
小さな夜にも喧騒があった
他人の会話を見るのはたのしい
字幕がたれて地面におりる
そうして私たちは夢を見る


犬が墓の土を掘り起こしていた
墓の土
実は見たこともないんだけど
結構やわらかかった
なにかみつけたいな
25mのナイトプールにあしを浸して
思い出話に花を咲かせた
飽きがこないねって
何周かしたいねって
ふりだしに戻るは無効にして
たどりついていた向こう岸で
聴いた打ち上げ花火のパラパラ
たのしかったね
季節はめぐる
台風があるから秋は苛烈だった
連れだって枯れていく草花を見て
さびしいのが矢になって
なんとなくだけどいつか
ぼくも君と死にたいって
言ったら女子みたいって
言われた
できれば忘れてくださいと思う
それでも記憶はどこかに埋まってしまう
風が吹かない場所なのだろう
  • さわ田マヨネ
  • 2017/10/06 (Fri) 09:17:00

返信フォーム






プレビュー (投稿前に内容を確認)