のっぺらぼうの街
でお願いいたします。
真剣にでもおきらくにでも、
ひとこと詩から散文びっしりまで、
なんでも投稿されるとうれしいな。

  • AB
  • 2017/10/10 (Tue) 21:22:19
のっぺらぼうの街
さっきまで口にしていた話題はもう意味ない。
この頃買い置きしておいたスパゲティ(タラコ)なかなか馬鹿にできない。
見た目にはこだわらない。
それもバーゲンで思い知った。
ドライバー持って穴空けたいんだ穴空けたいんだ。
んなこつ、言われても。
場所わきまえとけ、すっとこどっこい。
(クチサダケダヨクチサダケダヨ)
  • 2017/10/10 (Tue) 23:04:03
のっぺらぼうの街
のっぺらぼうの街を
ロバの群れが過ぎて行く
幽霊に憑りつかれて萎んだ
ロバの群れたちが過ぎて行く
私はモンストゲームをやりながら
自習会へ行った
香典を返しに行った
そしてのっぺらぼうの街を謳歌した。
  • ぎわら
  • 2017/10/11 (Wed) 00:23:55
のっぺらぼうの街
叫ばずにはいられなくなったんで、
ある日、口を埋めたんです

順番を間違えたんです
だってね、口を埋めても、悲しい声は聞こえてくるでしょう?
それで耳を埋めたんです

たまらなくってね、だけどそれも間違いだった
見えるでしょう?痛がっている傷口とか、涙とか
それで瞳も埋めたんです

視ることと聴くことと声を出すことができなくなって
やっと眠れるなって思ったんですよ
すると不思議ですよね
嗅覚がどんどん発達してしまって

花の匂いとか、食べ物の匂いとか
最初は楽しんでいたんですけどね
だんだんとね
懐かしい、知っている匂いとか
そんなものばかり鼻が嗅ぎわけて見つけてきちゃってね
そうすると
フラッシュバックって言うんでしょうか
叫ぶことも泣くこともできなくなると余計につらくてね
結局、鼻も

本当にね
最初から間違えていたんですよ
心を埋めちゃえばよかったんです
ただわたしにはその方法がわからなくてね

結局心が残っているから
逃げ出した自分を責めたり、
あの時もう少し余裕があれば
助けてあげられたんじゃないかとか

毎日考えてしまってばかりいるんです

それでもあの時あのままでいたら
衝動で飛び降りてしまいそうでしたから

心を埋める方法で助かったひとたちもいますよ

だけどやっぱり
心を埋めてしまったひとと心を持ったままでいるひとが
一緒に暮らすのは、どうも無理が多くて

この街は心を埋められなかった方の街なんです
見えないのでおかしな動きをしているかもしれませんが
そこはご了承くださいね

ああ、この文章が見えるということは
心を埋めてしまった方の方々だったらごめんなさい
  • will
  • 2017/10/11 (Wed) 04:20:01
のっぺらぼうの街
知らない季節に
知らない人とすれ違う
のっぺらぼうの街を
毎日、行ったり来たり
そのうちに
私には顔が無くなって
泣くこともできない
ぽつぽつと
仕事に行ったり来たり
そのうちに
顔のある人に会って
それはあなただったから
泣くことも笑うことも
季節も人も
何もかも
はっきりと
取り戻しました
  • こはらあき
  • 2017/10/11 (Wed) 12:46:45
のっぺらぼうの街
はがされたばかりの空が、海が。詩へんをついばんだカモメのくちばしを読めばことばはなく、この街は。木洩れた庭先に女の子が水やりをする、ひかりに水をあげているの、と首を傾げる。チグハグなあいがまっさらな皿に並べられふたり、のランチが始まろうとする時間が、あ、消えた。こころからはがされたばかりのことばを並べ尽くし詩を書いて、ほら、のっぺらぼうになった人々が歩く街。
  • かんな
  • 2017/10/11 (Wed) 14:14:46
のっぺらぼうの街
詩が鳥にならないので途方にくれています。羽ばたかないのです。目的地があるわけではないけれど、もう魚は泳いだのだから鳥にだって飛んでほしいのです。その次には兎に草を食んでほしいのだけれど、そこまでで一カ月に収まるのでしょうか。目鼻をつける。ほんの少しだけ画面越しに驚かすことができたなら、のっぺらぼうなんかじゃなくなるでしょうここだってどこかの街の一部。両手でつくった影が蟹になり犬になり猫になる。その両手が詩だったらとてもたのしいと思うのです。
  • こうだたけみ
  • 2017/10/11 (Wed) 21:00:33
のっぺらぼうの街
秋になると
海が保護色になっていく
マッチョな人も
かさねぎ しはじめて
イメージは落ちついてゆく

道をまがると
夜がすずしい
街はかお をけしはじめていた
宇宙からめぐすりを落とそうとしたのに
あまぐもにじゃまされてしまう
(まともじゃない)
今もどこかでただよっている
憶えていない絵の名前
たたまれたままのミシン
存在だけ 知っている子に
声をかけようとしたけど
メロディはうまくとどかなかった
耳にかいがらにはまって
かいがらの耳になっている
まとまらない
海の波よりも
ふいうちぎみな
クラクションだけ
心臓に
よくひびきわたった
  • さわ田マヨネ
  • 2017/10/11 (Wed) 21:18:13
蛇足ですが、Re: のっぺらぼうの街
のっぺらぼうの町


すべては上手くいくさ
と口にしながら歩き出すと
なんとなく
なんとなく
ほんとにそう思えてきて
顔をあげると
なおまっとうに歩きだせる
これが意気揚々というやつか
と笑みまで浮かんで


そこは見馴れない町並で
あわただしく動く人びとの顔が
真っ白に見えて
それでも
すべては上手くいくさと
嘯いて
いったい、ここは何処なのさ
何処を歩かされてるのさ
何を見せられてるのさ
と記憶と心臓が
ざわつきながらも
すべては上手くゆくさ
と思えてた


そうこうしているうちに
軒先や木陰のベンチで
のんびりくつろぐ人たちが見えてきて
不思議にも
その人たちの顔は
はっきりと見えた
その多くはご年配の方々で
中にはそうでない寂しげな顔もあったけど
その生き方まで見えた気がした


どうして
と少し考えて
振りかえると
せわしなく働く人たちや
登下校の子供たちの顔は
やはり真っ白で
答えがわかった気がした


だから
まだまだ僕の顔も
真っ白であればいい

願ったとたんに
のっぺらぼうの町は消えて
今年の蝉が鳴き出した






   
  • AB
  • 2017/10/11 (Wed) 22:12:42

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