みなさま、投稿&投票ありがとうございました。
いざ、結果発表!
ぎわらさん 三票
ABさん 二票
こさん 一票
というわけで、ぎわらさんの優勝です!
おめでとうございます。
次回のお題出しをお願いします。
そして今回も、投稿してくださったみなさまへ感謝の気持ちを込めて。僭越ながらひとこと感想を。レッツプラスα。
エカテリナさん、昨日は山種美術館に上村松園の美人画展を観に行ったのですが、同展で観た、虫の入った籠を売る行商人を描いた伊藤小坡の「虫売り」がわっと思い起こされて、艶っぽくてよいなあと思いました。ふだん日本画は観ないのだけれど観ておいてよかったなあ、エカテリナさんの作品をきちんと味わえた気がする、と思ったのでした。虫売りは、市松模様の派手な屋台で売り歩いたのだそうです。
ぎわらさん、首を長くして待っているはずの麒麟が痺れを切らしてストーリーが始まる予感がしたけれど、語り手は待ち癖がついたっていいじゃないかと悠然と構えている。他の人にはとても長く感じられる待ち時間も、もしかしたら語り手にとってはあっという間なのかもしれない。山之口泉が父である詩人・山之口貘について、時間が無限にあると思っているんじゃないかってくらいゆっくりしていた云々とどこかで書いていたけれど、この語り手は貘さんみたいな人なのかもと思いました。最終的にこさんの作品と迷いました。
こさん、〈イイ人止マリ〉を〈いい人どまり〉だけでなく〈いい人とどまり〉とも読んでいる感じがよいと思いました。ここに出てくるいい人のもとには待ち人が来たのですね、うれしい。タイトルを受けて漢字とカタカナで書かれているのもとても好きです。私には水蜜桃がどこから出てきたのかわからなくて、謎めいたアカリが灯ったままだけれど。夏はもう、とうに行ってしまった。
ABさん、ストレートに切ない感じがとてもすてきだと思いました。光景がはっきりと浮かんで、恋愛映画かドラマの一場面みたい。文字数を費やすことなくこれができるってすごいなと思います。私には逆立ちしても書けないなー。ひゃー。
willさん、猫を飼っているのですね! 猫視点の語りがとてもかわいらしくて、最後にお風呂に入れられてしまうというオチまでついてたのしく読ませていただきました。愛情に溢れていて、willさんのうちの猫ちゃんはしあわせだろうなあと思いました。
さわ田マヨネさん、一首目は、たとえば雨の日のハチ公前なんかの光景が浮かんできて、待つ相手がいるという幸福が描かれていると思いました。二首目で描かれているのは逆に、待っていてくれる人のいる幸福。さわ田さんの書くものはいつもやさしくて好きです。
以上、今回もお付き合いいただきありがとうございました。
とてもうれしかったです(*^^*)
- こうだたけみ
- 2017/10/22 (Sun) 22:21:30