即興ゴルコンダ（仮）

この題でお願いします。ボブディランの事もちらとは念頭にありました。

座っている私
車窓は左から右に景色を流す
スピードをあげている
目の前に立つ男が
襟元を正している
私の前に。
「背の低い私は表面積が足りない」から
雨滴を受け止めるには
不十分である
男の文庫本のページは繰られないまま
もう何駅過ごしただろう
東京に出る前
私の前
濡れた傘から伝った雨が
車内の床に作った水たまりが
つつつ、と涙のように左から右に流れ
男は踏みつける。
学生の頃は
もっとお酒が飲めたんですよ、
だらしなくなった口元
祈りの手順も失念して久しく
覚えたビジネスマナーが
拠り所である
席を立ち
男はすでに何駅か前に降りていたのを
そのときになって気付く
地下鉄をメトロと呼ぶ習慣
画面をタッチすら個々人の指先
はじめから
濡れてなどいなかったのだ
ハードレインは
屋根にたたきつけられ
私が降りて
この車両には誰もいなくなる。

目玉焼きはとてもおいしくて、心地が良い、雨さんありがとう、これでまた今日も生き残れるよ、家中の鍵穴を全て閉めてしまえば、誰かになれるかもしれません、首輪を付けて蝶が乱舞している窓辺に百日紅が生えていて、おじさん顔の花を咲かせている、天道虫達があいぴょーん１２になって惑星飛行する電波系お兄さん達が群がり、アイドルになる、偉人達は尿管結石で運ばれるだけで全集に記述が載ってしまうので、追悼のアーメンをポケットからこぼすと、財布を無くしてしまう。その先では、水たまりボンドが消えた人参の行方を追っている。雨が降り始める、今日はフリーソーメンでもするか、と、はっとした時に一時間経っていた、こうしちゃいられない、家族を守るために今日も戦場に出社だ。RPGを持って、免許証は持ったか、今日は確定申告だ、世界経済を回すぞ、命がけのガチャだ。SRSRSRSRSRSSR･･･目玉焼きはとてもおいしくて、口座に塩を入れすぎた、とても食えるもんじゃないので、廃棄処分だ。仮想通貨なんて滅びてしまえ、なぁネム、((PK.フラッシュ))うあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ････････････

私らの武装は　やわらか
いが　いたい
もののけのけのけのけ　はい？
好きだよ　とても
とっても

真球にとどく
たかさの階梯をかけ　る
高さの文字が足りない
いや
　い　いえ
そうでもありません　綾
織れ　織りな　します
冥府
首輪をはずした
蝶々

それから時計回りに
時計回りに
時計回りに
時計回りに
時計回りに
時計回りに
時計回りに
時計回りに
時計回りに
時計回りに
時計回りに

ふりかえると
豪雨ううの尽きた月日が
垂れたハデスの
頭の先に

うふふ

こんな痛いぐらいに真っ青な晴れ晴れした空だというのに何故かある冷たい夜の粗末な小屋がフラッシュバックする雨のようなシャッター音が聞こえてきそうな勢いで心臓が脈打つ初恋はまるで血の雨血みどろ赤い唇流れる血と涙までも赤く鉄くさく打ちつけるトタン屋根は赤錆びて小屋は寒く震える手を握ろうとする手も冷たければ激情だけが暖炉のように燃え上がれば火かき棒が凶器となっていくその全てが幻だとしてもこの痛みだけは真実なんだと胸が痛み耳が痛み串刺しにされた思い出の全てが青空の下でバーベキューにされるのを待っている

風呂を比較して居ると
本屋から電話があって
園長先生がイヴェントを
延長したと言う
ヤシの木が生えている所の
家々の屋根にたたきつけられるハードレイン
兄さんがハーシーチョコを食べる
ニーハオの挨拶で躓いても
大きな田圃は爆笑で相続される
キツネのゴンが真言を唱えて居る
権威が揺らいで来ると
必ず土が少ないことが原因だと
思われるから長い円は楕円ではなくて
激しい黒から厭う兄は発生したのだと
風呂に自覚させなくてはならなかった