では、オロナイン
よろしくお願いします!

  • 2018/02/11 (Sun) 15:03:46
では、オロナイン
では、オロナイン
CmディレクターがOKを出すのは
ウナギのドンブリが差し出される時だった
たまに上野介が国元へ帰る
すると地元でとれたウナギは
ごんぎつねではなくて殿様に差し出された
妻を不倫の疑いで刺し殺した夫が
刑期満了で娑婆に帰って来てから
理髪店を始めた
近くの川にたくさんウナギがおよいでいて
取りに行くと夜警に照らされた
お殿様も同伴だったような気がする
ウナギはつかみにくいので
少しお殿様に嫌われる
「では、オロナイン」三秒後に
CMのディレクターはOKを出す代わりに
自分の方からウナギを差し出した。
  • ぎわら
  • 2018/02/11 (Sun) 15:22:33
とっくに、時間過ぎてました。すみません。では、オロナイン
あまりにも不器用な僕が
あれこれ考えあぐねて
かけることばもなく
まだうつむいている君に
差し出せるのはオロナインだけ

こんなときは
オロナミンのほう

その意味も判らないけど
とりあえず風呂に入る



  • AB
  • 2018/02/12 (Mon) 19:52:29
感想
ぎわらさん

タイトルにある「では、」のみょーちくりんな感じが、しっかり収まるべきところに収まっていてすごいなと思いました。ウナギや上野介、不倫を疑われた妻のように、当人的によくわからん理由で死なされるイメージと、死なされる理由を感づいていたであろうごんぎつねが、抗生物質のまわりをふわふわしていて面白かったです。死の前に施すはずのオロナインを差し出すセリフが、死んだうなぎとともに出てくるねじれも面白かったです。


ABさん

固有名詞のもつ強さというか扱いにくさを皆さんに押し付けてしまったかのようなお題であったかな、と反省していたところ、オロナインとオロナミンの音のズレとともに、弱ったときに助けてくれる類似点が書かれていて、おお!ってなりました。弱っている相手に何か有効な手立てを、と思いつつ何も出来ない弱さというのもまた多くの人が自身に認めるものだろうなぁ、わたしも風呂はいっちゃうなぁ、などと読みながら思いました。

  • 2018/02/13 (Tue) 07:21:31

返信フォーム






プレビュー (投稿前に内容を確認)