投稿してくださった方、投票してくださった方、ありがとうございました。
結果発表です。
みうらあ_の_ばでぃすきーさん 二票
待子あかねさん、甘露煮さらさらさん、はさみさん、社町 迅さん 一票
というわけで、みうらあ_の_ばでぃすきーさんの優勝です。
おめでとうございます！
次回のお題をよろしくお願いします。
そして投稿してくださった方に感謝の気持ちを込めて、僭越ながら恒例の一言感想を。
みうらあ_の_ばでぃすきーさん、じつは最初読んだ時なんで言葉を重ねて書くのかわからなくて。それが、Twitterを眺めていたらみうらさんの「ゴルで実験してます」って短い詩のつぶやきが流れてきて、あ、これ、夕方に流れる役所の無線のやまびこだ！って気がついて。それで、とてもいいなあと思ったのでした。お題をそのまま言葉で説明してしまうものより、こういう仕掛けのあるもののほうがなんか好きなんですよね。
待子あかねさん、時計の針は大概尖っているけれど、時計周りに回る針の軌跡は弧を描くから、時間って丸いんだよなって思いました。私の発想はとてもありきたりで申し訳ないのだけれど、暮れてゆく空に時計の絵を重ねた映像が思い浮かんできて、秒針がなめらかに回りつづけているような気がしました。やわらかさ、なめらかさ、やさしさのひらがなの三語が、作品の見た目にまで丸みを与えていてよかったです。
甘露煮さらさらさん、なんだか気合いのたりてないひらがなのかくがりから始まって、漢字がふんだんに使われた長いながい一行で終わる。丸みを帯びてゆく、のとは逆をいく見た目。これ、四行を逆に並べたら丸みを帯びてゆく感じになるよなーなんかおもしろいって思いました。天邪鬼か。私とおんなじ天邪鬼なのか君は。笑
はさみさん、「吹き消されるまでは／ちゃんと燃えてなきゃいかんよな」の二行がとても好きで、みうらさんのと迷いました。私は、死は誰にでも必ず訪れるし誰にも取られないから焦って迎えにいく必要はなくて、息してるんなら生きてることをとりあえずたのしんどこうと思っている人間なのですが、長女ですから、美味しいものは最後まで大事にとっておく派でもあったりします。
こうだたけみ、お昼休憩が終わる間際の十分ちょっとの間のつぶやきを、カラオケで歌いながら並べ替えて整えて詩に仕立てたものがこちらです。
社町 迅さん、はさみさんも言及していますが、「薄い求肥に透けて見える成果／想像するに甘やか」の二行がとても好きです。そして最後の連、捨てないことにした紙くずが坂を転がり、寝ぼけ玉も水球も夕日も、語り手自身も丸くなり転がって、最後は収まるべき場所へ収まったのだなあ、今日もいい日だったなあって思えました。心が穏やかになりました。
今回も、お題へのいろんなアプローチが見られて勉強になりました。
ありがとうございます。
それでは、またゴルでお会いしましょう！
- こうだたけみ
- 2018/05/28 (Mon) 22:29:29