>あの娘が急にくれたキャンディの
>猛烈なくすぐったさは絶対
>あいつにはわかんない
というところが好きです。春の詩なのでしょうか、風景と皮膚感覚が同期していて、読んでいるこちらが羨ましくなるくらい萌芽の予感でびりびりしているのですが、『ちっぽけなポケット』に収まる膨大な熱量、膨大な期待、という締め方をしていることで、詩は精神の震えそのものよりは、精神の震えを内奥に保つ現実の光景の方にある種の説得力を結び付けている、世界の一部を含むことが出来る私ではなく私が含まれる世界の方に信を置いているのかなという気がします。
- ふぐ
- 2019/01/11 (Fri) 00:02:02