ほね
あから順にひらがなを思い浮かべて好みのタイプを探していたら
ねかほがいいなと思ったのだけどそれはほねになるなと気がついたので。

骨がある人募集中です全人類。
投稿お待ちしております。

  • こうだたけみ
  • 2019/03/19 (Tue) 21:40:21
ほね
ほねを下ろしたら、らくだはお気楽になったわん/猫は思いやりゾーンに腰掛けて夢みるの/旅に出れない夢を/らくだは旅するどこまでも/火星探査機にプリントされた/きみはいつまでも宇宙人/星になれ/世界なんていくらでも反転する/星になれば/世界は/世界なんて/どうにでもなるさ/だから/きいて。/ほしい/骨に願いを/丘の上にプリントされた火星探査機のマーク、夢が本当になるなら、らくだのまーくんを乗せてあげてほしい、重力とか無重力とか関係ない、もしそれが本当になるなら、白いカーテンの花束を円盤のスカートにして星に投げて
  • かりぶな
  • 2019/03/19 (Tue) 23:00:38
ほね

骨を見つめて肉体を想像する
恐竜の骨と同じように肉体を創造する

言葉をみつめて性格を想像する
どんな表情でメールを僕にくれたのかしら

骨に梁があるように
橋もそれを真似て梁をうつ
一本の柱だけでは上手に支えられないのです
規則正しく這う梁

時に言葉へ橋以上に立派で
骨以上に複雑な梁を必要と思っている。
まるで安心のための保険がかさなり
いずれ契約書じみてゆくことに苦笑いすると
空からたくさん言葉を積んだ紙飛行機が落ちてくる

今、メールを読んで返信して
すぐに次にくるメールのことを気になってる
梁が足らなかったらポキリとおれてしまうだろうし
ざらざらと川に沈んでしまうだろうなんて思っていた。

それがいやになって散歩する。
それからちょっとすると
君のなにげないしぐさが君らしい骨だときづく
僕はいったいどんな恐竜を想像していたのだろう


頭上にエアプレーンが飛ぶ
軽やかな骨をみあげる



















  • 鈴木 海飛
  • 2019/03/19 (Tue) 23:16:11
ほね(投票対象外)
あから順にひらがなを思い浮かべて好みのタイプを探していたら〈ね〉か〈ほ〉がいいなと思ったのだけどそれは〈ほね〉になるなと気がついたのでわたし骨がある人が好みらしい。いやストライクゾーン広すぎじゃね全人類。あるいは骨のある人だったら狭すぎるかな。そんな〈ほね〉を地面(字面)にうずめたら〈ん〉が挟まって〈ほんね〉になった。後にはジメジメだけが残っています。翻っては目地のカビ取りなら小まめにするに限る。まめまめしくなるようにっていまさら黒い豆を煮たら〈い〉だけ弾かれてめまいになった。カメ止めの冒頭30分みたいにブレる視界は何かから逃げてるのかもね必死に。骨密度73%の身体でどこまで逃げ果せるか。サヴァイヴィングライフ。見ものだね、人生。
  • こうだたけみ
  • 2019/03/20 (Wed) 15:01:13
ほね
とがった先に
やさしくあるわたしの、本質
何度折れても
頑なに再生する、じんせい
歩く足のふとももに
太く根ざす、わたしの信念が
いつか土に帰るときも
刻んできた言葉たちが
生きつづける
  • かんな
  • 2019/03/20 (Wed) 15:11:56
ほね
骨の香に惹かれて
記憶を遡上する

遠いあの日
透き通る骨をした
少年に出会う

水晶の髑髏じみた
その頭に
そっとキスをして

骨の悲しみ 骨の悲しみ 肉の喘ぎ
穢れた骨の色 生きていたのだろ?

君の肉を裂いて
白い骨を見たくて

骨の香に惹かれて
世界を遡上する
肉を裂いて
君の骨を 見せて
  • fenrir
  • 2019/03/20 (Wed) 15:31:01
ほね
もしも 三人が しゃれこうべになったら
三人は親子だと すぐにわかる 
なぜなら 同じ頭の形してる。 と、言われ
ハチマキ姿のタコの絵のような 立派な おでこを
三つ つきあわせて
婆さんと母さんと娘が、声をたてて笑った

あかんぼうの髪の毛は ゆでたてのトウモロコシのヒゲのように やわらかく
繊細に おつむを守っている
新米の母親と お婆さんとが 交互に おつむをくりくり なでるほどに 
ずいぶんと違う性質の三人なのに ほねは とても似ているのが おかしい
皮膚のようなものを除いてみるスケルトンな眼識を与えられ

本質的に同じものをもっているというだけの
ほねたちの わかちがたい ふくよかな笑い
  • るるりら
  • 2019/03/20 (Wed) 17:25:55
ほね
「愛人二号さん? なんていっちゃ失礼か。でもこっち、一応籍入ってるんで、やっぱそっちが愛人さんっすよね? あと二号さんってのも、以前似たようなひと、きたことあるんで。技の一号、力の二号、なんてね。『ビッグバン★セオリー』のペニーってコがいつの間にかヲタクばなしできるようんなっちゃってて、そんでショック受けるなんてシーンあったようだけど、私もこの七年間で、色々ヘンなこと、憶えさせられちゃったな。技の一号、力の二号って仮面ライダーの最初の二人で、技が本郷猛、力が一文字隼人、だっけ? ねえあんた、憶えてない? でもあんたたちの場合一号のほうは解るんだけど、二号って一体、なんだろね? 力の二号。やだ。妄想がほんと、ヲタク化しちゃってる。ごめんごめん。せめてお線香だけでも? オッケー、そして、妻としてサンキュー。入って入って。今ちょうど午後ティーしてたとこ。お線香だけなんていわない。お茶請けに骨もどうぞ。詰まんないもんですが。それに案外美味しくないしね。お茶に混ぜちゃうってのも一工夫だけど、グラニュー糖みたいに溶けないし。底に茶色く残っちゃってんのも、まず粒が不揃い、おまけに透明感ゼロでほんっと汚ない感じだし。パンのほうは意外にいけてるって思うんだけど、骨のフレーバー、飛んじゃってんだよな。あっ、壺の蓋閉め忘れてた。まだ仏壇買ってきてないから、これをここに、ヨイショッ。さ、お線香どうぞ。ありがとうございました。お茶どうします? えっ? 別に無理して食べてくことないけど。一号さんは真っ蒼んなって飛びだしてっちゃった。高木彬光の推理小説にあったはずだけどな? 毒殺された夫の骨、食べてる妻の話。彼女にもその毒回っちゃって、そんで事件が発覚するってわけ。それ、私が教えてやったんだ。んで実家までその本取りにいって。元々素子ちゃんの『ひとめあなたに…』が二人の話題になってたんだけど、君に食べられるってのも悪くないな、なんてね。どうせただの軽口。まさかほんとに食べられるとはね。はふっ。あの話の場合骨つき肉ってゆうか逆に肉つき骨だったわけだど、まだ食べるとこ、いっぱいだったはずでしょ? 食べ切れたのかな? 確かあと一週間で地球滅んじゃうって設定だったよね? そんでその一週間の最後の思い出争奪戦に突然愛人さん乱入してきちゃって、なんか修羅場んなっちゃって。二人で仲良く食べりゃいいのにね。どうせ一人じゃ食べ切れないんだし。主人公はお裾分けして貰えることになってたわけだけど、あれはちょっと、非常識かな? 骨食べた感じからしてヒトなんてそれほど美味しいもんじゃないし、まして赤の他人の肉、さあどうぞってだされたってね。私だってちょっと、迷惑しちゃうかな? まさに捨てるに捨てられないもんだし、当然残すに残せないし、やっぱ本妻さんと愛人さんとで、ちゃんと責任もって食べてやんなきゃね。ああしてバラしちゃったら。ところであんたたち愛人さんって、一体なん人くらいいたの? 私一生懸命食べてんだけど、中々減らなくて。それに悪いんだけどやっぱ不味いし。そっか。愛人さんたちも横の繋がりなしか。それに連絡網みたいの作んだったら、やっぱそれは、妻である私の務め。どっかに広告でもだそっか。お葬式は内々で済ませました、お別れ会は後日、骨料理パーティつきですって。でも有名人ってわけじゃなかったしな。ブランド肉ってゆうかブランド骨ってわけでもないし。ひと集まんないよね? やっぱコツコツ食べてくっきゃないよって、やだ私、骨々だって。ヲタクだけじゃなくオヤジ・ギャグまで移っちゃった。ところで二号さん。さっきから一口も食べてませんね? お茶だって冷めちゃってるし。別に無理することないってのはほんと。なん度もゆうけど、あんま美味しいもんじゃないしね。えっ? 壺から直に? 生で? いや。もう生ってわけじゃないけど。無理はよそうよ。不味くてもできるだけ美味しく食べてやろうよ。せめてその努力だけはしよう。直はだめだよ直は。悪いけどほんと、食べられたもんじゃないよ。私は三日目で挫折した。濃い味つけで誤魔化すのって、やっぱ邪道だなんて思ってたんだけどさ。あんた得意料理何? スパゲッティ? いいじゃん。ナポリタンだったら確か大好物だったはずだよ。味覚がお子ちゃまだったからね。本人がそれんなっちゃうってのも、悪くないよ。見かけがきっと、パルメザンチーズみたいになるしね。それ作ろうそれ。キッチンも冷蔵庫ん中も、自由に使ってくれちゃっていいから。骨も遠慮なく使っちゃって。でもやっぱ骨だけじゃな。使い勝手悪過ぎるよ。これが素子姫のお話しみたいに肉つき骨だったら。でもあれはあれで大変だったよ、きっと。何しろフルセットついてるわけでしょ? 誰がおでんの最後の玉子、食べるんだ? なんて。でもあの場合の玉子って、ウズラ? あっ、二個ある。一号さん降りたし──」
  • 安藤紅一
  • 2019/03/20 (Wed) 19:29:37
ほね
鑑みよ
恥は背中を襲う掌の形の高熱の甘みで、
まだ柔らかだった私の子どもに染みていた
甘く臭い蒸気を衆人に嗅がせながら
髄を焦がしてしまうまで蒸し上げる

骨の固さは鉄やカルシウムではなく恥の作用
日常の嘘にちぢこまり
未だ切り落とせないままの胎の譫妄にちぢこまり
白粉とも鼻水とも涙とも言える垢を震えながら絞り落として
骨は出来る。

骨の在り処を忘れるくらい肉厚に
生き続けている程に人は骨を秘めている

恥の爆炎に燃えている人へ捧げられる鈴の音が
毎夜私へ沁みていく理由だ
  • 社町 迅
  • 2019/03/20 (Wed) 20:31:49
ほね(短歌 投票対象外)
冷蔵庫のジップロックのすき焼きが夜の残骸じみていたこと

とけいとう 見上げた時の骨格をずっとおぼえていれればいいな

なでたことあった気がする背表紙の本の表紙をアマゾンで知る

そばで見てた君は笑ってくれたけど骨折で死んでしまうんだ 傘

ほぐし身をアンチボーンと呼ぼうよと約束する日の当たらない場所

  • さわ田マヨネ
  • 2019/03/21 (Thu) 15:37:00

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