即興ゴルコンダ（仮）

花が咲いていますかね。そんな季節ですよね。アネモネが好きですねえ。百日草も。でもコスモスが一番好きなんですけど秋桜なもので。では、みなさん、花です。花。

脈を打つような
真っ赤な色彩の
一輪のアネモネ
石と石の隙間の
細い茎の先に蕾

炎のようにゆらぎ
やわらかな花弁を
覗いてみるけれど
花の中までは　
みえません

小指の爪より　ちいさな花はブラックホール
見えているということの奇跡
はてのない波動を
ただただ
発しているのか
それとも
あかるさの奥で
すべてを終えようとしているのか

乳を隠す。
むらさきの
アネモネブラジャ

新しい
あなたらしい
春の服

一途な想いが
いたいたしい
仮装前のはずだったのに

春のホームカミング デイ
みだれることも内包された
たった１日

たった１日で
すべてが決まるらしいから
スケベ心も体も想定内でも
君を連れ出した僕は
ずるい弱虫の夢想家だ

君がホームカミング クイーン
に
選ばれることは
事前アンケートで
知っていたから

そんな僕を
君は受け入れてくれるのかい

給食袋に入れっぱなしにしたエプロンがにおいはじめ、ランドセルおくに隠したたべのこしのパンがヒカラビテ出てきた、宇宙までいって帰ってきたら何年後かの「狂い咲く季節」、帰還の証の流れ星が幾筋も空をいろどり、通学路に咲くあかい花花、あかいランドセル、洗濯機に放り込まれたエプロンと三角巾はしばらくしたら春の風に吹かれているし、宇宙ステーションでたべたブドウパンは絶対に干からびないとおもう、登下校中に話せよ、離せよ手放せよ将来の夢、紅い花びら、好き嫌い好き嫌い好き嫌い好き、ふわふわの断熱材にくるまれて今夜未来が帰ってくる

アネモネの自生する
フィールドに立ち
来し方行く末を思いやる
黒砂糖の甘さはネクタイや
背広にも触れて行くから
二度目はない
鏡の性能に差はない
短すぎる突風に驚きながらも
過ぎたものが抒情を纏うのを
見逃さなかった私は
アネモネを渡る春風を
体中に吹かせながら
フィールドを散策した

coronだ先でnecoroがるAnemone疲れているよつつかれているんだミンナツラーイみんなつらーいminnatsu-lieみんなつらーいミンナツラーイ見んなツライ顔してるねって、姉もね。小野妹子にあやかって妹のことをうちの妹子と呼んでます。あなたにも妹が？ではおのおの妹子がおりますね。おのおのの妹子はおのおの斧を持ちまして芋掘りに行きたいと宣っております。掘った芋埋めたいだけの芋掘り遠足は達成感を得るとともに自己肯定感を高める効果が期待できます云々。言い切らない言い逃れの余地残す言説のSiriに乗っかって今年も桜の花びらの絨毯にシーラカンスを思っているよ。Hey、今夜は雨だってさ。質問に答えるのはきみじゃない、ぼくだ。