お三方、投稿ありがとうございました。
では、結果発表です。
あしやさん 二票
エカテリナさん、るるりらさん 一票
というわけで、あしやさんの優勝です。
おめでとうございます!
次のお題をお願いします。
追伸
投稿してくださった方に感謝を込めて、僭越ながらひとこと感想を。レッツプラスα!
エカテリナさん
ひらがなとカタカナのみで書かれていて、読む前、見た瞬間はやわらかい印象を受けました。一連目と三連目は採寸に失敗した生地やスープを煮る夢など、なんだか幸福めいた生活の光景が浮かんだりしていたし。けれど四連目、私の後ろ頭が銃眼につっこまれると一気に不穏な空気に変わり、あ、刺客が潜んでいたんだなと思いました。そういえば、二連目では角が立ってもいいのと二度も繰り返していたっけ(重要なことという合図だ)。ひらがなとカタカナが死角になって見えなかったよ。(というわけで、本文から引いてきた言葉は漢字に置き換えてみました)
るるりらさん
視覚的に四角を作ってきてくれたのがうれしかったです。海の一部に作られた四角い人工魚礁と月の裏側の死角を行ったり来たりするうちに、死角、視覚、資格、四角とシカクい言葉を繰り返すことでどんどん四面楚歌になってゆくのに、最後の二行で救いの手を差し伸べるのはやっぱりるるりらさんだなあと思いました。そうね、空も海も区切れないよね。「サクラサクは達成感だしサクラチルはチルチルミチルだね」って書ける人の詩だなあと思いました。不合格はないんだよ。救われる気持ち!
こうだたけみ
「まるでシカク」を視覚化してみました。真ん中に四角い刺客が潜んでいます。あ、丸わかりですか? いやあ、まいった、まいったなあ。
あしやさん
るるりらさんと同じく、私も「コンクリートしたい」に持っていかれそうになりました(コンプリートとは思わなかったのでホントおもしろいな、るるりらさん)。三回繰り返される「意味のないシカクと」と合わさってコンクリートポエトリー(言葉の意味を排除することに重きを置いた詩)のことをいってるのかなと思ってみたりしました。最後まで読んで、「意味のないシカク」は紙幣のことかもしれないと思ったけれど、首を横に振っていた扇風機が今はまっている「凪のお暇」というドラマを思い起こさせて、パスカルズが調子っぱずれの音楽を奏でたので現実に戻ってこれました。
三人しか投稿者がいなかったのですが、それぞれの作品がとてもクオリティが高くてびっくりしました。少数精鋭。刺客だな。私を殺しにきたのかな? 笑。
というわけで、今回もお付き合いいただきありがとうございました。
またここでお会いしましょう!
- こうだたけみ
- 2019/08/05 (Mon) 19:47:03