携帯海月
けいたいくらげ。
iPhoneの待ち受けを葛西臨海水族園のくらげにしてます、ひと夏。
毎日まいにち暑いけれど、気分だけは涼やか。おすすめです。

そんなわけで、お題は「携帯海月」です。
よろしくお願いします。

  • こうだたけみ
  • 2019/08/21 (Wed) 22:12:17
携帯海月
怪獣達はプリンをつつきながら、頰に夕顔を乗せて、午睡の中、魂が老けていく幽霊のような口火るを尖らせて、遠足のお菓子の品評会を始める。携帯越しにみている、妙齢の一反木綿が、フリック操作で様々なペラペラのソーシャルゲームで時間を潰しながら、体の柔らかさがもう少し増えればいいのにと、間食を繰り返している。甲子園が終わってしまったので、やることがない。わけでもなくて、大学受験がいよいよ始まるみたいに、これからの将来に向けた生き方の模索が始まろうとしていた。というのは嘘で、今をあっけらかんと楽しく生きて、過去や未来の約束事を忘れる事も大事かもしれない。というのも嘘で、そういうのも果たせなかった後悔の先に残った傷跡みたいなのがジリジリと広がっていって全てをキリ/サクのかもしれない。カースドジャベリン。床無し沼。携帯の中のロマンスカーは海月を頬に讃えて、新しい線路を走る。木綿生地の上にペーストされた透明な海月は区別のつかない。模索されても気づかない物語に印象派はいなくなり。アイスクリームシンドローム。溶けていった。夕顔の花の奥で冴え渡る白い子宮の上に重なり合う夕焼けの代打色、ばったーは空振りで、次のバッターは左中間にうまくボールを飛ばしたというだけの違い。スマホの上でそれを俯瞰してみる。妖怪。そんな事は興味がないので、今日はタバスコを作って写真にとり、海月の上にペースト。赤い夕焼けのくらげがスクイズ。ツイッターでいいねがもらえた。これで今日はおわり。全てのお話にふなっしー
  • 雨皿
  • 2019/08/22 (Thu) 18:38:50
携帯海月
クラゲを初めて
見たのは
遠い夏のこと
引き潮と共に
取り残されて死んだ
ミズクラゲで
海辺はまるで
白い墓場だった
たった一人
生き埋めで
葬られた気がして
私は懸命に
呼吸と嘔吐を
繰り返していた
クラゲの
その
何の意味もない
溺死の夢を
あなたは
幼心と言って
笑う
  • ネン
  • 2019/08/22 (Thu) 20:21:10
携帯海月(投票対象外)
iPhoneの待ち受けを水族館で撮ったくらげにしています、ひと夏。毎日まいにち暑いけれど見るたびに気分だけは涼やかです。できればタピオカミルクティーなんか飲んで彼氏とデートがしたかった。けど年齢的にキツイので来世にでもとっておきます甘い夏。友人の子供たちはすくすくとすこやかに。「ほら、『くちくなる』作った人だよ」ってママに言われて「私ハマりました」ってはにかんで。なかなか前歯がはえてこなくたって心配することないよ。ふわふわと生きてるだけならそんなにむづかしくなかったし。九十九里の海に映る月がゆらゆらとして。両手ですくってポケットに入れた。たぶん、すくわれないことなんてないよ。
  • こうだたけみ
  • 2019/08/22 (Thu) 20:25:58

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