0さんの作品ですが、書を書いた人の名前を調べたところ中々ビックネームでびっくりしました。
と言っても彼の半生について簡単に見ただけなのですが、ラストエンペラーの弟さんなのですね。
ウィキペディアと下記サイトを参照しただけなのですが、皇帝の末裔として、
かなりの宿命を負った人物であることがうかがえます。
http://www9.wind.ne.jp/fujin/rekisi/china/karyu/huketu.htm
ラストエンペラーが満州国の立ち上げに協力したみたいな歴史の話は受験の時になんとなく知ってましたけど、
弟さんも中々大変な人生を追っておりますね。
そして、彼は書家としても有名であるそうですね。
若さという墨を硯で溶かしていくっていうのは、
そうなるとイメージの面白さに加えて様々な歴史とう層のイメージや、
彼の人生というともしびが消えていくまでの工程などがオーバーラップしてきて。
いや、これは滅茶苦茶いい作品ですね。
キュッとしまっていて、しかし重層的で何度もおいしい作品だと思いました。
やっぱりお見事です。
こうださんの作品は、
コメントを読んだのもありますが、若さを溶かすってなんだという所から
始まっていて、作中の話者の視点から結局の所の自分の中の幸せは、
谷川俊太郎に出合った時から変わっていないし、
四十を過ぎても若さなど溶けていかずにいけいけドンドン(からっからにいこう)
みたいな感じを覚えました。
つまり、人間はいつか死ぬし、年を取っていくと思いますが、
中身の若さは溶けていかないのだ。
見たいな感じで、年とっても元気に畑を耕してたりするおばあちゃんみたいな感じを覚えました。
人間死ぬまで若いのかもしれませんね。というかそうなると若さって何?みたいな感じになってくるので、
そういう意味では哲学的な側面もあるかもしれませんね。