即興ゴルコンダ（仮）

らどみさん、読んでいただき、１票もありがとうございました。（お礼がおくれすみません）
ちょっと遅くなりましたが、この題名でお願いします。

名月を取ってくれろと泣く子かな　一茶

愛鷹の日の子月の子笑ってる新月の夜泣いてたあとに


#神の手を持つマラドーナへ合掌

うつむいた子どもの視界の中にあるコアラのマーチをあおむけにする

もうみんな見捨てつつあるこの町を一読してくれた夕立

つったってつまさきからクリスマスまでピカピカ光るものをみていた

人生で使わなかった黒鍵の音がいくつかあるんだろうな

タフグミをつまんだ指についたこな　泣きたくなっても目をこすれない

まっすぐに歩いてゆくだけお茶碗に小高いと思うほど盛るごはん

手をガッと引いてくれた人　目覚ましの音は永遠の対義語

大きく伸びをしてから
コマのようにぐるっと回る
バランスを保つために
両手を広げ
指先をピンと伸ばした時
木綿や絹やサテンの先に
肌色の
数々の私たちが最密に充填されていって
ぐるぐるしたそのまるの中で
◯あっ◯
とさけぶ

おおげさにならない程度に
確かめあう
おしくらまんじゅうのようなひびき
ぶつかってしまう
ぶつかってしまう
ぶつかってしまう・・・！

願望のようで
願望のような

すれ違う
階段の先で
タラップの中空で
テラス席のはずれでも
満員電車に揺られながらも

私たちは想像上で腕をぐるぐる回しているくせに
ぶつかってしまいたくてしょうがない