ニホントカゲの幼体は綺麗な青い尻尾を持っていて、メタリックに光を反射して濃い青やエメラルドグリーンに見える。最初に見たのはもう誰と行ったかも覚えていない鎌倉の強い日差しの下で、再び見たのは都内の駅前の道路の上に架かる連絡通路の終わりだった。当時はトカゲなのかカナヘビなのかヤモリなのかすらわからなかったけど、今はネットで検索すれば画像まで出てくるからとても便利。骨の継ぎ目で切れるんじゃなくて骨の途中で切れるらしいよ。再生はしても骨がないんだって。位置が悪いと二度と切り落とせないってよ。ねえ、組織が不祥事を下の立場の人間になすりつけてクビにすることを「トカゲの尻尾切り」なんて言うけどさ、実際のトカゲは敵から逃れるために死に物狂いなんだね。
注意を逸らす
その隙をつく
自分を守るために
生き延びるために
- こうだたけみ
- 2023/02/11 (Sat) 03:04:59