即興ゴルコンダ（仮）

このタイトルでお願いします。

要人警護に大挙して
やって来たキリンの群れに
ローマ法王は疑問を呈した
ノッカーは居るのか
先ずは野球で鍛えて
蚊を塗り付けた王剣で警護してはどうかと
提案した
緋文字が左ひざにやって来て
法王は歓喜した
血が空気を満たしている
血が空気を舞って居る
法王は狂喜した
要人警護を忘れてしまった
きりんさんにお任せの
法皇様はお眠りになりしましたとさ

17才のボディーガードである僕が
16才の要人である君を守るよ
僕は影で脱いだロングブーツのようにヘナヘナだけどね
ここは2人だけの世界で他者はいないようだ
存在と時間はどこに消えたのだろうか？
実のところ僕たちの人生はP116の16までしか進んでいないんだ
続きはまた今度するよ
Will always love you?

せちがらい今なりの
せわしさのなかで
私たちはあきれてを超えて
要人に安心してもらえる
空気でしかなくなる

♾の♾の♾の♾

ノン気ではなくて
そのきんか３０もギャラで

金曜日まではがむしゃらで

だからそのままが生きがいだ
と
悪夢も見ていたかもしれなかったのに
忘れて、朝起きて
もともと正解なんて存在しなくてもだ

正解はひとつ（It's a Small World)


♾の♾の♾の♾


それでも辿りつけなく
きっと、ぬぐう

本当の答えは既にあつた
終わった現実は明日の夢の
肥やしになって
綺麗さっぱり忘れてゆく

日常生活のなかで
喜怒哀楽を出せるのは
私たちは趣味仲間の前だけなのに
要人は自由気ままに過ごしていて
私たちは境地も超えて空気となる

紙が層を作る
糊付けしたのを雑に剥がしては
上から別のビラを貼るせいだ
大型新人求むとか　奇跡の再演とか
藁半紙に踊る大袈裟な文字は
鼻をつくインクのにおいがする
理想的な印刷のね

「この部屋、雪降ったことあるんだよ」

何かに抗う学生たちの
熱に浮かされた顔は知らない
夏休みの真ん中に
ずらりと並ぶ窓付きの盾が
何を守っていたのかも
私は知らない　知る気もない

暇な方が幸せか
忙しい方が幸せか
過ぎたるは及ばざるが如し
要人警護が暇な仕事の代表格になるような
世界があれば幸せだろう
完全なる平和の下では守るべきものも無い
優先すべきものも無い
チョコレートの海に浮かぶ金箔が描く宇宙も無く
全てが金であれば金である価値は消え失せる
まだ私はここに居たい
少しお高いスイーツに喜べるくらいの
暇を持ちたい