鎮魂歌
次のお題です。

「鎮魂歌」

8月なので。

期間は、8月9日(水)朝6時〜8月16日(水)朝6時 ですかね。
よろしくお願いいたします。

  • 田代深子
  • 2023/08/09 (Wed) 06:03:30
re:鎮魂歌
あめいじんぐぐれいす



a

だけ、それだけでいいから

爪先から太ももからはらから胸からわたしから
(喉が焼けてるんだ)(あれ、喉ってなんだっけ)
そっか 
ごめんね

大丈夫、説明しなくていい
コンクリートに映った影から
聴こえた
  • w
  • 2023/08/10 (Thu) 16:04:46
鎮魂歌



「どらねこの件ですが」
車屋のにいちゃんが云う
「のらねこがいるんですか?」
「ドラレコの件です」
ドライブレコーダーのことだとわかるまでに時間がかかった


「ひとりぼっちでさみしいんです」
夜中に通りすがりの猫が云うから
糸電話で朝まで話しを聞いてあげてから
仕事に行った


ばあちゃんに豆腐を買ってきてほしいと頼まれ
「絹豆腐だっけ?」
「ごめん。もめん」
ばあちゃんは笑う
わたしも一緒に笑いこけた


うずくまったまま動かないきみの頭をなでる
「ぼくは、ここにいたい」
と云うきみは夢だった



「戦場で人の肉を食った」
と云うじいちゃんの手から渡された種をわたしは庭に植えた
穫ったカボチャでスープを作った
そのスープをすすりながら
「おいしい、おいしい」
泣きながら云ったじいちゃんは3日後に穏やかに死んだ



台風で泥が被って枯れていた蓮がきれいに咲き乱れている







  • 阿ト理恵
  • 2023/08/10 (Thu) 19:23:24
Re: 鎮魂歌
蓋を開けたらばもう中には何も無かった
たいていは鳥、にんじん、ピューレなど
まとめていれて厳かににんじんたちが列を作って整えていく
整えていく

「ばりをとんなきゃね、ばりを」
担ぎのじいやんがばあやんに選択肢をふる
ふったさきに虹、2次、2時

もう2時か

ひとがさっきからコメカミのようで
チルシフトでめがちかちかする
もう終わった事だし、何も言う気は無いけれど

わかってくれる人がいないとかはもういわない
ただからだが泥人形のようで
もう何年間もずっとこんな感じ
からだには従事のアザ
アザ
あざす

べつにねらってるだどうだか
そんなのもないけど
いざヒツギの中に入ってみると
たしかに

「うわー」
とうってでたくなる

ただみていると、シクシク、あら泣いてるやつもあるで
そういう雰囲気、こわしたらまずいな
うわーやだな、やだな

であれば、今というこの時間は
オマケみたいなものだな
いやそもそもが、ぎゃくかも

それでねらって
「プヒュウ」
とかいってみる

まわりはざわざわ、ざわざわ
いって
また、襟を正して
シクシク

はじめから、そうだったのかな
と今更ながらおもう

はじめから、はじめは、もうちょっとこう
おどけた石器人が、パンパカパーン
とかってはじめた
それがだんだんルールができて
今みたいにかたくるしくなった

それもまあ、今となっては、もうどっちでもいいんだが

  • A改め岡
  • 2023/08/10 (Thu) 22:04:44
鎮魂歌
図書館の扉を開ける時に あなたが探していた本は
まだ見つからないままですか
それでも 会いたい人には会えましたか
同じ出会いは二度とない とは知りながら
あなたをやり直したいと願ってしまった
あなたは平穏を手に入れましたか
それだけを願いながら まだ開けない本の題名を
わたしは歌います
  • 2023/08/10 (Thu) 23:42:11
鎮魂歌
素手でゴミを拾う
異能がない
何ものにもなれない
親を置き去り
見得
論文盗用
スギナ、ススキ、ヤブガラシ
主体
ツィゴイネルワイゼン

CEOのあなただけ。 
  • 博喜
  • 2023/08/11 (Fri) 20:14:20
鎮魂歌
チル チル ミチル 時満ちる
散る 散る 美散る 君は知る
幸せの青い鳥は
探しに行かないと見つからない
でももうそんな元気もないから
お部屋にこもって蟄居ちっきょ
不幸せの赤い鳥に見つかると
自分が不幸だって気づいちゃうから
お部屋にこもろう蟄居ちっきょ

「でも本物の 赤い鳥は

 お前の心の中に 居るんだよ」

チル Chill 満ちる 時代はチル
ゆったりしたいな なごみたい
誰か 静めて 鎮めてくれよ
荒ぶる御魂を しずめてくれよ
spotify で流れる Midnight Chill
チル Chill 充ちる 時代はチル
これが現代の鎮魂歌
荒んだ心を しずめてくれよ



しずめてくれよ たのむよう


 
  • まいきー
  • 2023/08/13 (Sun) 02:25:33
鎮魂歌
暇人が神殿に住んでいた
生贄の血まみれのヒグマが
暇人にささげられる
血まみれのヒグマにはイチョウの葉が
沢山貼り付けられ
暇人は感心した
ヒグマは成仏している
イチョウの葉のおかげだ
私は銀杏を取りに行こうと
暇人は外出した
外界は白い夏野になっていた
まだ秋ではない
公園のイチョウの木はまだ臭くなかった
青々とした葉に蝉の声が混じり
秋の虫の鳴き声が草原の方から
夜に聞こえる
私は神殿に帰ろう
蝉が死ぬ頃だ
神殿ではシーマンでもやっていよう
すれ違う人たちがみんな
蝉の鎮魂歌を歌っていた
ヒグマの鎮魂歌は私が考えよう
神殿では創作に向いている
ヒグマの鎮魂歌は歌詞をつけねばならないと
暇人は思った(シーマンをやる時間を削ってもだ)

  • ぎわら
  • 2023/08/13 (Sun) 14:26:11
鎮魂歌
釣りが好きだったから
リールを一つもらった
希望通りに散骨されて
海へ行ったら会える人

サンドイッチ食べたい
あの三角のカタチした
セブンのポテトサラダ
(他は認めないの意)


だけど病院の売店のは
四角くて一口サイズで
三種類の味が楽しめる
五切れのサンドだけで

手付かずだと思ってた
プラスチックのパック
まんなかのポテサラが
一切れなくて、笑った
  • こうだたけみ
  • 2023/08/13 (Sun) 21:41:25
「鎮魂歌」


その時、靴紐が解けていることに気づいて
しゃがみ込んだのが偶然建物の陰だった

母のおぶっていた赤ちゃんが泣いて
振り向いてあやそうとしたら

ピカリと空が光った


あたしが生きてたのは、しゃがみ込んだから
母ちゃんが死んだのは、ずっと立ってたから


たったそれだけ
たったそれだけのことだったんよと

今年90歳になる祖母は笑った


笑ってそんな事を話す
祖母の前で私は
笑い返していいのか
黙っていたらいいのか
わからなくて

祖母も知っている童歌を
小さな声で歌ってみる

何度も何度も繰り返し
小さな声で歌い続ける


その歌を祖母に教えたのは
亡くなった曽祖母だったのか
そんな事を考えながら

今年の夏も終わろうとしている






  • 愛萌
  • 2023/08/15 (Tue) 12:51:29

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