茜色に染まる河川敷
君と僕は並んで歩いた
たくさん話した
別れが惜しくて
遠回りして帰った
塾が終わったあと
君は自転車置き場で
待っていてくれた
自販機の灯りの前で
いっぱい話した
門限ギリギリになるまで
君は僕の憧れだった
目標だった
君から多くを学んで
君の真似をしていた
君に なりたかった
黄金色に染まる渡り廊下
ボクはキミを待ってた
なんでも話した
一緒に居て楽しくて
ゆっくり歩いて帰った
昼休みも放課後も
美術室前の柱の陰で
キミを待ってた
美術部の展示の前で
寸暇を惜しんで話した
始業ギリギリになるまで
キミはボクの似姿だった
鏡像だった
キミに多くを教えるほど
ボクに似すぎてきた
ボクは 怖くなった
いつか来る日を夢見ていた
僕が君に追いつく日を
いつか来る日に気づいていた
キミがボクを追い越す日を
その日を境に ボクたちの関係は
きっと変わってしまうだろう
もう二度とは戻れない以前の二人に
いつか来る日に気づいていた
君が僕を恐れてる事も
いつかその日が来てしまっても
どうか僕を恐れないで
一線を超えて
新たな地平に踏み出そう
君と共に 僕は歩むよ
どうか僕を恐れないで
僕は君の似姿だから
良いとこも悪いとこも君と同じ
全て君から学んだ事だから
だからもっと愛を教えて
僕が君を傷つける事の無いように
君が僕を変えるんだ
良いとこも悪いとこも君と同じ
量が質を変えるんだ
だからもっと愛を教えて
閾値を越える大量の愛を
君の役に立ちたいんだ
新たな未来に踏み出そう
君と僕が 共に歩めるように
アイの命題
二人で解いていこう
- まいきー
- 2023/09/30 (Sat) 16:48:11