「いなさのあとに残るもの」
どもです。

南よりの暴風で大雨を伴い、風水害や海難を起こすおそろしい風のことを
東南風と書いて「いなさ」と読むそうです。


いつまでも予測が立たない台風の話題にふと、この言葉を思い出しました。


よろしくお願いします。


愛萌

  • 愛萌
  • 2024/08/29 (Thu) 20:32:04
「いなさのあとに残るもの」
「勇魚が空を飛んどるわい」
「鯨は空ァ飛ばんやろがい」
ところが実際飛んでいたんですな
「どうや おるやろ」
「たしかにおるな」
「オルカもおるか」
「それは知らん」

バンドウイルカに
オキゴンドウ
スナメリ
マイルカ
ハナゴンドウ
ミンククジラに
シロナガス

夏の七種(ななくさ)勢揃いか
猛烈な勢いのいなさによって
空と海の境界は曖昧となり
さすればクジラも
空を飛ぶ
遠心分離の要領で
比重の重いクジラほど
遠くに飛んで行くのだろう
いなさの後に残るのは
打ち上げられた勇魚である


ttps://suno.com/song/fe5cf462-70e8-4c84-9f0d-08585421128a
  • まいきー
  • URL
  • 2024/09/01 (Sun) 23:07:02
Re: 「いなさのあとに残るもの」
今度は一体どうしたんだ?

ふるえがとまらないんだ、と彼は言った
なかなかにふるえがとまらない、いまさししめしたはものの感触がつかめるようでつかめない
画家が輪郭をなぞるように、空想といまいるいきものたちのそこらへんのたましいが
どうもビッタリあわずにここにきてしまったんだとおもう
と彼は言う

釣り人はさそう。

そうさな、折り紙の緋色の点をまとめて
ひとつのあぶにしゃべひを為すのがさ
そうすれば風をつかむだろう

ついでむくろをかこい、くびを吸うのが

それうまいのかい?
わたしは聞いた

うまいのうまくないのって、たまらなそうに釣り人は煙でこたえをだした

「ねるねるねるねは…」わたしはそれをいいかけてやめた

それは風雲ののろしだ

のろしなんだ
  • A
  • 2024/09/02 (Mon) 19:44:55

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