即興ゴルコンダ（仮）

こちらのお題でお願いします。

（ワー、ワー、ワー、）
ハロウィンを過ぎて怪物たちは

（ワー、ワー、ワー、）
＊「おいしそうなお菓子がならんでいるよ」
＋「食べましょうよパクリ」
＊「それ子供だよ」
＋「マア大変、はきだしましょう」
こども：０．７　蜘蛛の糸　０．１　体術　３
＊「あれえ、これ全部で１００にするの？」
＋「百にとどかないと身長が縮むよ」
＊「うれしいねえ」
＋「うれしいねえ。お菓子どうぞ」
＊「もういらないよ」

ハロウィンを過ぎて怪物たちは
　右から出てくるこどもをさらって
　石をなげていた悪い子はみのがしをした
おかあさんたちは泣いた
栃木あたりでおばあさんも泣いた
全米が泣いた

ハロウィンを過ぎて怪物たちは
　怪物はモクモク、お菓子という名の何かを食べていた
　怪物たちはあたまがへこんでいるから、正確な意味でのお菓子の理由がわからなかった
お父さんたちは作らされていた
そのなにかを、それがなにかを
正確に言えるのは、じつは渋谷のハローウィーンで
言えるしくみにしたら　渋谷のハローウィーンは中止になったんだ

渋谷「きみたちさけをあびるようにのむから、もうこなくてよい」

渋谷にいるそのバカは怪物の意味ではない
怪物はだれか

ハロウィンを過ぎて怪物たちは

ハロウィンを過ぎて怪物たちは

ハロウィンを過ぎて怪物たちは
じっとじいっと待っている
騒がしい時間が過ぎてみれば
怪物たちはただ一つの怪物に戻り
静かな小屋の片隅でただ一つの音もなく
ただ一つの思いに縛られる
その為なら容易く他の全てを打ち捨てられるほどに
ただ一つになり得るからこそ怪物なのだ
ハッピーハロウィンじゃない日！
乾杯する相手もなく始まるお茶会のお茶は
どんな色をしているだろう
どんな香りがするだろう
どんな味がするだろう
何を溶かしていくのだろうか
怪物にしか知り得ない
怪物が崩れ去ることを恐れながら
期待しながら
次のハロウィンが来る日まで
待っている

寝たり起きたり暇したり
ありをりはべりいまそがり？
暑がり寒がり煙たがり
石に跨り潮干狩る
るーるるる
ゑゑゑゑゑ

る
ん
る
ん
る
ん

また来るん

悪い子はいねぇがー
悪い子はいねぇがー
イタズラするような
悪い子はいねぇがー

……いねぇか
いねぇよなぁ
ハロウィン過ぎちまったもんなぁ
ナマハゲは困っていた
少子高齢化による深刻な悪い子不足
米価格の高騰も響いた
きりたんぽが足りないのだ
ハロウィンには悪い子がいっぱいいると
町内会できいたのに
すっかり出遅れてしまった
出刃包丁を持っていては
電車にも飛行機にも乗れないのだ
ああ、お正月さんがやってくる
それまでに秋田に帰れるだろうか