いつの日か 記憶の何処かに仕舞い込まれた景色に
風を舞う塵と、時のなかで摘まれて忘れられたゆめに
時計の針のさかままに回る、夢の國の御伽の、
失われるものはいつもきみのめのなかで
フリーズしたモニター画面のように
思いだしてきえる事がないのなら
再びもとのフォルダにしまいこむけれど
くりかえし仕舞い込まれたそのイメージは
いつか言葉として、かたられることを
おぼつかない片言にとり溢した
テーブルのうえに転んだ花瓶から流れる水の上に
無造作な 姿に置かれたままの 花を もう一度、そっと
もう一度花瓶にもどして
いつか枯れてしまう花の、
その花言葉と ともに、そっと
また、芽がでる時を願い土に還す
- ryinx
- 2025/01/16 (Thu) 06:42:58